『20代のうちに結婚したほうがいい』
一昔前の価値観と言われようとも、そう考える女性も少なくはない。
そんな焦りにとりつかれ、30歳目前でスピード婚をした広告デザイナー・穂波。
しかし穂波は、すぐに後悔することになる。
「なんで私、焦ってプロポーズをうけてしまったんだろう」
私にふさわしい男は、この人じゃなかった――。
◆これまでのあらすじ
穂波は颯斗に心を奪われている。そんな中、一樹との結婚式の話が具体的に進もうとしていた。
▶前回:「酔っちゃった…」カウンター席で、若手社長に肩を寄せた女。しかし男はまさかの反応で…
穂波は、自分の発言をすぐに後悔した。
「来年の秋頃、私たちはどうなってるかな」だなんて、夫に言うべき言葉ではない。
ソファに座ったままこちらを見上げる一樹の視線は、あまりに冷徹だった。
「穂波、それどういう意味?」
「…そんなに怖い顔しないでよ。だって私たち、......
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この記事へのコメント
今まで献身的に尽くす女を演じていたくせに、結婚した途端、自分の時間が奪われるのは嫌! 一樹に何もしてあげたくないじゃ、ね。
花苗さんすごい優しいから、この厚かましい女に利用されないといいけど。