2022.10.03
男女上京ヒストリー~12年目の悲哀~ Vol.11「あの頃の自分が思い描いていたオトナに、ちゃんとなれてる?」
高校卒業から12年。
これは様々な想いを抱えて上京してきた、男女の物語だ。
恋に仕事に、結婚に。
夢と現実の狭間でもがく30歳の彼らが、導き出した人生の答えとは?
「男女上京ヒストリー~12年目の悲哀~」一挙に全話おさらい!
第1話:交際2年目の彼氏がいる30歳女。プロポーズを期待していたのに…
「私、ここのフォカッチャ大好き。オリーブオイル、どれにする?」
「千紘が決めていいよ」
メインディッシュを平らげ、〆のパスタが運ばれてくるまでの間。幸太郎は急に真顔になって、ポケットから何かを取り出そうとした。
― くる。プロポーズだわ…!
心臓がバクバクと音を立て始める。しかし彼が取り出したのは、指輪なんかじゃなかったのだ。
第1話の続きはこちら
第2話:深夜の西麻布で、ぼんやりと信号待ちをしていたら…。女がいきなり顔を引きつらせ、凍り付いたワケ
「亜美さん入りました!よろしくお願いします」
黒服に誘導され、煌びやかなシャンデリアに照らされた私は、お客様の前でゆっくりとお辞儀をする。
「亜美です。お隣、失礼します」
顔を上げると、3人組の男性がワインを片手にニッコリ微笑んでいた。ここは財界人や芸能人が通う、大人の社交場。私はこの場所で、ラウンジ嬢として1人生き抜いてきた。
小さく会釈をして席に着くと、一番奥の席に座っていた男と目が合う。その瞬間、私は凍り付いた。
第2話の続きはこちら
第3話:初めての昼デート。待ち合わせ早々、彼女がバッグから取り出した“予想外のモノ”に、男は唖然とし…
「ごめん、疲れてて。ちょっと寝かせてくれないかな」
「…ひどい。昨日もすぐ寝ちゃったじゃん!」
葉子は立ち上がり、しなやかな身体をワンピースに通すと「もういい!別れる!」と叫んで、部屋を出て行ってしまった。
追いかけることは、しなかった。むしろどこかホッとしている自分がいる。ここ最近、彼女といると心が休まらないのだ。
しばらくして、葉子に謝罪のメッセージを打とうとスマホを開く。すると、ある女性から1通のLINEが届いていたことに気づいた。
第3話の続きはこちら
第4話:12年も会っていなかった友人から「結婚式に来て」と言われ…。式の途中、女が近寄ってきて告げたことは
気持ちを切り替えて12年前のガラケーをバッグに入れると、おろしたばかりのヴァレンティノのパンプスに足を入れる。今日は、浩二と亜美の結婚式なのだ。
2人が、まさか結婚するなんて。気まずいまま卒業して以来、亜美はもちろん高校時代の同級生とも疎遠のままだった。
― 式には誰が来るんだろう。
複雑な気持ちを抱えながら、会場の『The Place of Tokyo』へ向かうために、浜松町駅でタクシー待ちをしていた、そのとき。背後から、思いがけない人物に声を掛けられた。
第4話の続きはこちら
第5話:薄暗いバーの店内で怪しげな男から、いきなり茶封筒を手渡された29歳女。中に入っていたのは…?
「…あぁ!やっぱりもう、こんな仕事やりたくない」
日曜22時。まだ22歳だった人気アイドル・YUNAの自死について取材することになり、自宅で調べ物をしていると、いきなり電話が鳴った。
「今、YUNAと付き合ってたっていう男の人と飲んでるんだけど」
高校時代のクラスメイト・ムラタクこと、村林拓也からの突然の連絡。
「…すぐ行く!」
第5話の続きはこちら
第6話:エリート弁護士が30歳の女に振られた、想定外の理由とは
「…ごめんなさい。拓也くんとは付き合えない」
「えっ!?」
葉子さんとは友人主催の食事会で出会い、一目惚れしてしまった。だからなんとか連絡先を聞きだし、デートを重ねてきたのだ。
フレンチディナーから、ソファのある隠れ家バーへと誘い、この後は六本木の高級ホテルへ…。という予定だったのに。
「俺じゃ、ダメなのか?」
恐る恐る聞くと、彼女は大きく首を横に振った。
第6話の続きはこちら
第7話:男友達が電話中に、2枚の画像を送りつけてきて…?写真を見た女が唖然としてしまった、その内容は
正義感に燃えて書き切ったと思った、アイドルYUNAのスクープ記事。それも「結局は、大和の死に折り合いをつけるためだった」と思うたびに、自己嫌悪に陥る。
故郷に戻っても、心のモヤモヤはおさまらなかった。…だって恋も仕事も、すべてを失ったのだから。
― なんだか、浦島太郎になった気分だな。
誰にも会う気分になれず、数日間は実家に引きこもっていた。すると、スマホに着信があったのだ。
第7話の続きはこちら
第8話:イイ雰囲気の男友達と、2人きりでドライブしていたら。彼の様子が、いきなりおかしくなって…?
まだ夕方だというのに、辺りはすでに暗くなり始め、ひぐらしが鳴いている。数日前まで東京で過ごしていたのが嘘みたいだ。
「そう暗い顔するなって!ほらドライブ、楽しもうぜ!」
うつむく私の心境を察してか、ムラタクは大音量でTM NETWORKの『Get Wild』を流し始める。
リズムに乗る彼を横目に、ぼんやり窓の外を見ていたそのとき。突然、後ろのタイヤから「バンッ」と破裂音が鳴り響いた。
「えっ?ちょ、なに?」
第8話の続きはこちら
第9話:デート中、元カレにそっくりな男と遭遇してしまった。そのとき、女が咄嗟にとった行動は…
「どうかしましたか?」
ムラタクと地元・愛媛をドライブしていた私たちは、後輪がいきなりパンクしてしまい途方に暮れていた。
そこに、見知らぬ男性が声を掛けてきたのだ。真っ暗な山道にバイクを停めた彼が、近づいてきた瞬間。私たちは息をのんだ。
長いまつげと、少し癖のある前髪。そして弓なりの眉。彼は、12年前に死んだはずの恋人に、あまりにもそっくりだったから。
第9話の続きはこちら
第10話:元カレによく似た男が、突然目の前で謝罪を始めて…?彼が頭を下げていた、衝撃の理由とは
初秋の夜。真っ暗な山道に、5人の男女が佇んでいる。私とクラスメイトだった亜美、浩二とムラタク。そして12年前に死んだ恋人・大和の弟である大志くんだ。
「亜美が大和を、死なせたのか…?」
そして浩二が、強い口調で亜美を問いただしている。その言葉に彼女は黙ったままだ。目には大粒の涙を溜め、唇を震わせていた。
すると突然、バイクのヘルメットを被ったまま立ち尽くしていた大志くんが、予想もしなかった言葉をつぶやいたのだ。
第10話の続きはこちら
【男女上京ヒストリー~12年目の悲哀~】の記事一覧
2022.10.04
Vol.12
30歳の誕生日に彼とディナーを楽しんでいたら…。女が唖然としてしまった、まさかのハプニングとは
2022.09.20
Vol.9
デート中、元カレにそっくりな男と遭遇してしまった。そのとき、女が咄嗟にとった行動は…
2022.09.13
Vol.8
イイ雰囲気の男友達と、2人きりでドライブしていたら。彼の様子が、いきなりおかしくなって…?
2022.09.06
Vol.7
男友達が電話中に、2枚の画像を送りつけてきて…?写真を見た女が唖然としてしまった、その内容は
2022.08.30
Vol.6
エリート弁護士が30歳の女に振られた、想定外の理由とは
2022.08.23
Vol.5
薄暗いバーの店内で怪しげな男から、いきなり茶封筒を手渡された29歳女。中に入っていたのは…?
2022.08.16
Vol.4
12年も会っていなかった友人から「結婚式に来て」と言われ…。式の途中、女が近寄ってきて告げたことは
2022.08.09
Vol.3
初めての昼デート。待ち合わせ早々、彼女がバッグから取り出した“予想外のモノ”に、男は唖然とし…
2022.08.02
Vol.2
深夜の西麻布で、ぼんやりと信号待ちをしていたら…。女がいきなり顔を引きつらせ、凍り付いたワケ
2022.07.26
Vol.1
男女上京ヒストリー~12年目の悲哀~:交際2年目の彼氏がいる30歳女。プロポーズを期待していたのに…
おすすめ記事
2022.09.27
男女上京ヒストリー~12年目の悲哀~ Vol.10
元カレによく似た男が、突然目の前で謝罪を始めて…?彼が頭を下げていた、衝撃の理由とは
- PR
2024.11.28
仕事に追われる30代男が先輩に教わった、日常を楽しむ贅沢。プレミアムハイボールが楽しめる人気店6選
2017.08.13
年内婚約 2017
年内婚約 2017:“逆算”したら完全アウト。結婚相手を28歳でロックオンすべき理由
2016.06.24
日比谷線の女
いよいよ明日で最終話! 「日比谷線の女」全話総集編
2018.10.06
35歳のヤバい女
“結婚”目前なのに...。35歳の独身女が、ハイスペ彼氏のプロポーズを喜べない理由とは
- PR
2024.11.27
煌びやかなムードがマストな大人女子会は、青山の絶景を望むダイニングバーで決まり
- PR
2024.11.26
【参加者募集】ビールを愉しもう!東カレ初の「クラフトビール」イベントin代官山を開催
2020.01.03
浪費の女王
2019年ヒット小説総集編:「浪費の女王」
- PR
2024.11.29
2024年の年末休暇は、箱根の温泉×ふぐ懐石で贅沢したい!ご褒美デートにぴったりなホテルとは
- PR
2024.11.29
東京タワーの麓で体験した、ワインと豆腐を合わせたペアリングが斬新過ぎた!
東京カレンダーショッピング
『かに物語』:〆まで楽しめる雑炊の素付き!蟹の旨みがたっぷりと溶け出すかに鍋セットミニ
『肉のABCフーズ』:黒トリュフ塩付!牛タン&A5ランク黒毛和牛を使った極上ハンバーグ
『東京京橋おばんざい醸』:肉を引き立てる3種の塩!A5黒毛和牛を使ったローストビーフ
『かに物語』:海老・帆立・蟹!ベシャメルソースに、各種海の幸をトッピングした贅沢グラタン
『UMIKARA』:薄切り・厚切り食べ比べ!特製出し汁で味わう若狭湾真鯛の鯛しゃぶセット
『パンツェロッテリア』:具材ごろごろボリューミー!フレッシュな野菜と肉感満載のフライドピッツァ
『オリベート』:黒トリュフ香る、口当たりクリーミーな究極のティラミス
『ミホ・シェフ・ショコラティエ』:日本を代表するショコラティエ―ルが作る、 ショコラ好きのための濃厚ガトーショコラ
『LOUANGE TOKYO』:アート感溢れるビジュアル!口溶けなめらかな大人の生チョコレートエクレア(6種)
『レザンファンギャテ』:濃厚でコクのあるニューヨークスタイルのチーズケーキ
ロングヒット記事
2024.11.25
東京レストラン・ストーリー
友人の結婚式で同級生に再会。2次会で盛り上がり、そのままふたりで抜け出し六本木で…
2024.12.01
男と女の答えあわせ【A】
「結婚したい」と強く願っていた32歳女。しかし彼氏にプロポーズされた瞬間に、冷めたワケ
2024.11.29
年収4,000万男子の恋愛事情
「しんどい…」32歳男が幻滅した、付き合いたての彼女からのLINEとは
2024.11.30
男と女の答えあわせ【Q】
交際3年。32歳の結婚願望強めの彼女にプロポーズをしたのに、男が振られたワケとは
2024.11.28
かわいく生きられない女たち
「あの人だって結婚してるのに、私は…」他人の薬指の指輪を見て落ち込む、28歳ワセジョの憂鬱