男女上京ヒストリー~12年目の悲哀~ Vol.6

エリート弁護士が30歳の女に振られた、想定外の理由とは

「あの頃の自分が思い描いていたオトナに、ちゃんとなれてる?」

高校卒業から12年。

これは様々な想いを抱えて上京してきた、男女の物語だ。

恋に仕事に、結婚に。

夢と現実の狭間でもがく30歳の彼らが、導き出した人生の答えとは?

◆これまでのあらすじ

千紘と高校時代の同級生であり、東京で生きるムラタク。エリート弁護士として“勝ち組生活”を送っているはずなのに、いつも虚しい気持ちを抱えて過ごしていた。

「東京で、どうやって生きていったらいいのかわからなくなった」と千紘の前でつぶやいて…。

▶前回:薄暗いバーの店内で怪しげな男から、いきなり茶封筒を手渡された29歳女。中に入っていたのは…?


村林拓也、30歳。エリート弁護士の悲哀


「拓也くん、今日は楽しかった。ありがとう」

西麻布のバー『Bar 霞町 嵐』のソファ席で、ライチのカクテルを飲み干した葉子さんは、腕時計に目をやった。時刻は23時。そろそろ、だ。

ある商社で受付嬢として働いている彼女とは、今夜が3回目のデート。…僕は今日、葉子さんに告白す......


この記事へのコメント

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No Name
や〜、気になるね。大和の死の真相。
2022/08/30 05:1252
No Name
ムラタク、薔薇持って跪いたんだ.....笑。
2022/08/30 05:4341返信5件
No Name
今度は亜美が怪しいな。
2022/08/30 05:1437
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