「あの頃の自分が思い描いていたオトナに、ちゃんとなれてる?」
高校卒業から12年。
これは様々な想いを抱えて上京してきた、男女の物語だ。
恋に仕事に、結婚に。
夢と現実の狭間でもがく30歳の彼らが、導き出した人生の答えとは?
◆これまでのあらすじ
12年前、恋人の大和を謎の死で失った千紘は、東京から実家のある愛媛へ戻っていた。同じタイミングで実家に戻ったムラタクは、弁護士だった父の書斎から”あるもの“を見つける。
それは大和が死んだ翌日、亜美が「逮捕されないか知りたい」と相談に来ていた記録だった。2人は亜美に真相を聞きに行こうと決意する。
▶前回:男友達が電話中に、2枚の画像を送りつけてきて…?写真を見た女が唖然としてしまった、その内容は
夏原千紘、29歳。知りたくなかった親友の秘密
「お母さ~ん。私、ちょっと出掛けてくるから」
「誰と?…もしかして、千紘の彼氏!?」
家に引きこもっていた私が突然「出掛けてくる」と言い出したせいか、母はニヤニヤしながら玄関を覗き込んでいる。
「ただのムラタクだよ!ほら、高校のクラスメイトの」
ずっとニヤケ顔......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます