2022.04.21
SPECIAL TALK Vol.91父の偉大さを実感し、実家に戻り修業を積む
金丸:小中は地元の学校に通われたのですか?
山口:はい、地元の学校でしたが、高校は隣の佐野市にある佐野日本大学高等学校に進みました。その後、柔道整復師の国家資格を取るため、「東京の専門学校に行け」と父に送り出されて。正直、東京で暮らせるなら理由は何でもよかった、というのはあります(笑)。
金丸:まんまとお父様の敷いたレールに乗せられたんですね(笑)。当時は今以上に、「いい大学に入って、いい企業に入る」という考えが強かったと思いますが、この時点で、山口さんは人とはちょっと違う道に踏み込んだわけですね。
山口:整体師という仕事は自分にすごく合っているので、結果的にはよかったです。
金丸:資格を取って独立されるまでは、どのような道を?
山口:まずは世田谷や練馬の整骨院でお世話になりました。
金丸:あれ?ご実家で修業されたんじゃないんですか?
山口:父を知る方からは「お父さんから学ばないのはもったいないよ」とよく言われていたのですが……。
金丸:ひょっとして、東京を離れて田舎に戻るのが嫌だった?
山口:まあ、そういうことですね。それに、整骨院に勤務しながら、志賀高原のスキー場でレスキューの仕事もしていたので。
金丸:えっ、何のために?
山口:スキーの国体に出たいと思っていて。
金丸:驚きました。整体師をやりながら、ですか?
山口:はい。整体もできるスキーヤーになりたいなと。
金丸:ちょうど、映画『私をスキーに連れてって』の時代ですよね。少し浮ついた感じがしますが(笑)。
山口:でも、そこでも父の影がちらつくというか。有名なスキーヤーのなかには「山口先生の息子さんだったら診てほしい」という方がいたし、父が足利から出張してきて診察するのを間近で見る機会もあって。
金丸:高校までの実家にいた頃とは違って、資格を取り、整体の現場も経験したあとだと、ますますお父様のすごさを感じるわけですよね。
山口:そうなんですよ。スポーツに携わることもすごく楽しかったんですけど、「これはやっぱり父の下で学ばないといけないな」と思い直しました。
金丸:でも、山口さん自身がスポーツを経験したからこそ、選手の悩みがわかるというのは武器になったのではないですか。寄り道をしていたようで、結果、無駄にはならなかった。お父様の下での修業はいかがでしたか?
山口:ものすごく勉強になりましたが、職人気質で怖かったですよ。駆け出しの頃ならともかく、のちのち僕が名前を知られて、本を出したりテレビに出たりしても、「俺のほうが技術はすごい」と譲らなかったくらいです。「顔だって俺のほうがうまく治せるぞ」と言ってました(笑)。
金丸:お父様はご健在ですか?
山口:実は、1年ちょっと前に亡くなりまして。
金丸:それは残念ですね。子どもって、どこかで「父親に認めてもらいたい」と思うところがあるじゃないですか。
山口:それが、父は僕には直接言わなかったんですが、周囲には僕のことをほめていたそうです。「自分とは違うものを見てきて、感性が豊かだし、人を綺麗にするという着眼点がいい」と。
金丸:本人に言わないなんて、いかにも職人っぽいですね。親子であり師弟関係なんだけど、ライバル心もある。おふたりはお互いを認め合う、いい関係だったんですね。
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