
その人の“品格”が透けて見える。アフタヌーン・ティーを食べる、正しい順序
Lesson.1 アフタヌーン・ティーをいただく、正しい順序
日本人が勘違いしやすいポイントのひとつが、テーブルに運ばれてきた料理を食べる順番だ。
先ほどお伝えしたが、アフタヌーン・ティーは「マナーの縮図」であり、食べる順番にもマナーがある。
食べる順番①
「まず手に取るのは『SAVORY(セイボリー)』と呼ばれる、サンドウィッチやキッシュといった塩気のあるメニューです。ちょこちょこと1個ずつ皿に取るのは子どもっぽい動作になりますので、食べきれる分量(複数個)を取るようにしましょう。
セイボリーをいただく際は、左手でつまむようにし、右手でティーカップをつまみます。
稀に両手でリスのようにセイボリーを食べる方が見受けられますが、こちらも子どものような仕草になるのでNGです。
基本的にアフタヌーン・ティーで饗される料理は、片手でつまめるサイズになっていますので、大人らしい余裕を持ち、優雅に片手でいただくようにするといいでしょう」(金澤さん)
食べる順番②
「続いていただくのはスコーンやマフィン、パウンドケーキといった焼き菓子です。こちらも、小さめサイズに作られているものが多いので、そうしたものは左手でつまんでいただきます。
スコーンが大きい場合は、手で押さえながらティーナイフを使って上下半分にカットしていただきます。クロテッドクリームやジャムなどお好みのトッピングを載せていただきましょう。
クロテッドクリームやバター、ジャム、牛乳、シュガーといったアイテムは、置かれている場所に最も近い方から使うのが美人マナー。その際、『私からジャムを使わせていただきますね』のように一声かけてから使うようにしましょう。
自分が使わない場合は『どなたか、お使いになりますか?』と声をかけ、他の方の元にまわします。
クロテッドクリームやジャム、バターは、自分の手元にあるお皿に、少し多めに取り分けておきます。クロテッドクリームが固くて取り分けにくい場合は、ナイフ(未使用のもの)を使ってスプーンから落とすようにするとスマートです。
なお、クロテッドクリームとジャム、どちらを先にスコーンに塗ればいいですか?というご質問を受けたことがありますが、基本的にはどちらが先でも大丈夫です。
ただし、スコーンがアツアツの場合はジャムを先に。クロテッドクリームが熱で溶け、食べにくくなってしまいますから」(同)
食べる順番③
「最後にいただくのが、生クリームを飾ったケーキや、フルーツを盛り込んだタルトなどのフレッシュなスイーツです。
基本的にはケーキであってもサンドウィッチなどと同様に、指でつまめるものが用意されていますので、そのままでつまんでいただいて問題ありません。フォークやスプーンがあったほうが食べやすいものは、カトラリーを使っていただきましょう。
用意されているものが手やフォークでは運びにくいような、繊細でやわらかいケーキやお菓子である場合は、遠慮なくスタッフを呼び、サーバーをもらうとスマート。
なお、盛り込まれた皿から取り皿に取り分ける際、自分が使っているカトラリーを使うのはマナー違反になります。パーソナルなものは、パブリックな場で使わないこと。これを意識するようにしましょう。
それから、スコーンを食べてからセイボリーへ、フレッシュペストリーを食べてからスコーンへ、のように、順番を遡ることは、はしたない行いとされています。コース料理と同様に順番を守るようにしてください」(同)
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この記事へのコメント
もう次からは迷いません!
チャレンジしたい気持ちと失敗したくない気持ちいつもめぎ合うのですが、解決策をいただきました!