私の名品テラピー Vol.17

「学会や女医会はバーキン祭りです。でも…」29歳美人医師があえてピコタンを選んだワケとは?

名品には数々の効力がある。

身に着けることで日々のモチベーションアップにつながったり、自分に自信をくれたり――。

まさに、大人たちのお守り的存在だ。

本連載では人々から愛され、流行に左右されることない一生モノの“ファッション名品”にフォーカス。

今回登場するのは、医師の石川菜緒さん。彼女が紹介してくれるアイテムとは?


写真/品田健人


▶前回:社会人1年目の終わりに買ったファースト・ティファニー。それから6年経った今、次に狙うのは…

今回、お話を聞いたのは石川菜緒さん


1994年生まれ、鳥取県出身の29歳。鳥取大学医学部卒業後に上京。研修医を経て、現在は鼻や皮膚の診療を中心に美容外科医として働く。

特技は絵を描くこと。外科医としてオペ記録を電子カルテに残すことから、最近はデジタルイラストにも挑戦中。趣味は海外旅行をしながら現地の美容医療についてリサーチすること。

鳥取でおすすめの観光スポットは、鳥取砂丘とはわい温泉。


バーキンではなくピコタンを選んだ、意外なワケとは?


兄妹そろって医師の道に進んだ石川さん。東京に出てきたのは2020年、25歳の時だった。


「都内の病院に勤務することになったのがきっかけです。やっと東京に行ける!と思って期待に胸を膨らませていたのですが、コロナ禍真っただ中で……。憧れのキラキラした世界をまったく楽しめずに過ごしていました」

単身で上京し、東京での友達も少なかった当時。それを見かねた遠方に住む兄とその友人が、困った時に相談できる相手として紹介してくれたのが、現在の夫だという。

「『東京にひとり残した妹をよろしく!』という感じで(笑)。このバッグは、そんな夫から28歳の誕生日にプレゼントしてもらったものです」

旅行帰りに、お土産のクッキーを片手に今回の撮影に協力してくれた石川さん。手に持つのはエルメス「ピコタンPM」だ


「学会や女医会に行くと、素敵な先生方がよくバーキンを持っていらっしゃって。私も自然とエルメスに憧れを持つようになりました。ただバーキンはまだ自分には不相応かなと思い、ピコタンを彼にお願いしたんです」

石川さんいわく、「大きな学会に行くとバーキン祭りのようになっています(笑)」とのこと。

「でも私はまだそんなレベルには達していない人間なので、ちょっとかわいいピコタンがいいかなと思って」と彼女は謙遜する。

エルメスの一枚革、切りっぱなしの縁が特徴的なバッグ「ピコタンPM」。カラーは王道のオレンジをセレクト


数あるハイブランドの中でも、エルメスの人気商品を正規店で購入するのは非常に難しく、時に運次第ともいわれる。

特にブランドの代名詞でもあるバーキンやケリー、そしてピコタンも入手困難なアイテムとされ、手に入れるためにはエルメスの店舗に何度も足を運ぶ必要がある、との噂もあるが……。実際はどうなのだろうか?

「夫に話すと『え、俺がエルパトしないといけないの…?』と半分嘆きながらも、彼自ら探してくれたようで『マジで無い。出してもらえない』と言っていました。でも…


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