2024.01.03
私の名品テラピー Vol.16名品には数々の効力がある。
身に着けることで日々のモチベーションアップにつながったり、自分に自信をくれたり――。
まさに、大人たちのお守り的存在だ。
本連載では人々から愛され、流行に左右されることない一生モノの“ファッション名品”にフォーカス。
今回登場するのは、Webマーケターとして働く佐野由奈さん。彼女が紹介してくれるアイテムとは?
▶前回:艶感があって品もある…大手IT企業勤務の美人ママが着るブラックドレス。その新進気鋭ブランドとは?
1994年生まれ、静岡県出身の29歳。Web広告代理店での営業職を経て、現在はフリーでWebマーケターとして活躍。
よく行くエリアは表参道、神泉。趣味は漫画を読むことと料理。一番好きなお酒は麦焼酎。
思い出に刻まれる「マイ・ファースト・ティファニー」
買い物とは、時に思い入れ深くあるべきだ。例えば、社会人になって初めての大きな購入品もそのうちのひとつになるだろう。
「社会人1年目の終わりに買った記念の品です」と佐野さんが話すのは、ティファニーの「インフィニティ ペンダント」だ。
「コロナ前はよく海外旅行をしていて、台湾は学生時代から何度も行くほど好きな場所。社会人1年目が終わるタイミングで、大好きな台湾へ旅行したときに購入しました。『初めての決算が終わった…1年間営業をやり切ったご褒美だ!』と、何か思い出に残したかったんです」
彼女とってはこのネックレスが“マイ・ファースト・ティファニー”。「T スマイル ペンダント」やひと粒ダイヤモンドのタイプと悩み、この「インフィニティ」に決定したという。
その理由とは一体なんなのだろうか?
「シーンを選ばずに使えるシンプルさ。普段はジーンズなどのカジュアルな服装で、色は黒系が多いので、合わせやすいゴールドを選択しました。他の候補として、カルティエやブルガリも見ましたが、当時まだ社会人1年目の私には早いかなと(笑)」
その後、社会人7年目、29歳になった今でも、オン・オフ問わずほぼ毎日着用しているという。
27歳でフリーランスになることを決意。「ふと寂しくなる時もある」けれど…
新卒入社し3年半働いたWeb広告代理店を退職してからは、個人事業主として奮闘する佐野さん。
聞くと、営業希望で転職活動をし、内定が出ていた会社もあったという。でも結果、彼女の望む外勤営業への配属が難しかった。このことで、個人事業主として働くことを決心したのだとか。
「会社員で希望が通らないのなら…と、業務委託で仕事を始めてみたのがきっかけです。でも、例えば30代後半だったらこの判断はできなかったかもしれません。少しでも若いうちに、『とりあえずやってみよう!』というテンションで、フリーランスになりました。生活できなくなったら、また会社員に戻る覚悟で」
がむしゃらに働きながら、個人事業主になって3期目を迎えた。順調にステップアップしているようにも見えるが、大変なことはあるのだろうか?
「会社員時代は特定のチームメンバーと毎日仕事をしていましたが、今は、案件ごとにメンバーが流動的。毎日違う方たちと仕事をするのが、楽しくもあり大変なところですね。
正直、ふと寂しくなる時もあります。いつも一緒のメンバーじゃないから、密にコミュニケーションを取る機会も少なく、一番頼れる上司・同僚みたいな存在がいない。
でも最近やっと仕事が安定してきて、個人事業主の友達が増えたり、周りに相談できる方ができたり。ようやく少しだけ気が楽になった感覚があります」
そうほほ笑む佐野さんと人生を共に歩むアイテムがもうひとつある。
母親から受け継いだ名品バッグ
次に紹介するのが、ルイ・ヴィトンのモノグラムバッグ「アルマ PM」だ。
きっかけは、大学を卒業し、社会人になるタイミングでの引っ越しだった。
地元の静岡から東京へ、両親が手伝いに来てくれたというのだが…。その時に「はい、あげる」と母親から渡されたのがこのバッグだったという。
「お母さんから突然『欲しい?』と聞かれたので、『欲しい!』と答えて受け継ぎました(笑)。昔から『大人になったらあげるね』と言われていて楽しみにしていたので“その瞬間”が突然やって来てすごく嬉しかった」と語る。
家族はもともと仲が良く、全員で沖縄旅行をしたり、母親と2人で京都旅行をしたり、よくお出かけもするという。果たして地元が恋しくならないのだろうか。
「家族は仲良し、実家も大好き。でも、やっぱり地元で今みたいに仕事をするのは難しい。クライアントに会いに行かないといけないですからね」
両親に「由奈は自由に楽しく生きていてたくましいね」とよく言われるとか。その言葉のとおり、凛々しく聡明な佐野さんの姿がそこにはあった。
◆
佐野さんは、ティファニー「インフィニティ ペンダント」について、「仕事のときも、ちょっと良いレストランに行くときもずっと一緒。私の相棒です」とも話していた。
「たぶん“名品”と語るにしては、小さいものかな…と思うんです。でも、当時の私にしたらすごく高価で、大きな買い物。社会人になって初めて自分で買うブランド物でしたし、営業として1年駆け抜けたあとに購入したことで、やっぱりたくさんの思い入れがある。
『また違う名品を買えるように、仕事を頑張ろう』と思わせてくれる、価値ある大切な存在です」
そんな彼女も、来年30歳の節目の年を迎える。そして今狙っているアイテムが、カルティエのヴィンテージウォッチだ。
「馬車馬のように働いて、早く手に入れたいです!(笑)」
そう笑顔で語る佐野さんの新しい人生を、カルティエの時計が見守る日も近いだろう。
▶Next:1月17日 水曜更新予定
美人女性医師が紹介するファッション名品は、エルメス。その魅力とは?
▶前回:艶感があって品もある…大手IT企業勤務の美人ママが着るブラックドレス。その新進気鋭ブランドとは?
写真/品田健人
【私の名品テラピー】の記事一覧
2024.04.10
Vol.23
「来月から営業ね」航空会社で働く26歳女性に下された、突然の出向辞令。Lady Diorが力をくれて…
2024.03.27
Vol.22
「営業は嫌味のない腕時計を」大手証券会社の上司が放った一言に、社会人1年目の彼女は初ボーナスで…
2024.03.13
Vol.21
「マルジェラの理念に心を揺さぶられた」広告代理店勤務・31歳男性の、驚きの“買い物基準”とは
2024.02.28
Vol.20
社会人1年目、伊勢丹新宿で買ったカルティエ時計「タンク」。上京して母親になり、新たに思うことは…
2024.02.14
Vol.19
不動の人気ブランド、シャネルやヴァンクリ。29歳金融秘書が「早めに投資して」と語る理由は?
2024.01.31
Vol.18
「ジャケットは黒一択」と主張する、お洒落男子23歳。いま注目すべき、人と被らないブランドは…
2024.01.17
Vol.17
「学会や女医会はバーキン祭りです。でも…」29歳美人医師があえてピコタンを選んだワケとは?
2023.11.22
Vol.14
「今年パリで挙式をして…」美人花嫁の“1番美しい日”を作り上げたウエディングアイテム3選
2023.11.08
Vol.13
10年前に購入したDiorのタキシードを、自分の結婚式で着用。経営者の男性が名品を長く愛するワケ
2023.10.25
Vol.12
「自分にプレッシャーを与えたい」35歳で転職した美人ナース。TASAKIパールに込める想いとは?
おすすめ記事
2023.12.20
私の名品テラピー Vol.15
艶感があって品もある…大手IT企業勤務の美人ママが着るブラックドレス。その新進気鋭ブランドとは?
- PR
2024.11.20
銀座で女性と過ごす夜。アイリッシュウイスキーが引き寄せた、2人だけの密やかな高揚とは
2022.10.09
「デートは失敗したくない」元宝塚トップ・珠城りょうの“気になっている店”とは
2016.05.31
東洋経済:投資の真実
違いは何?! 20代で「金融資産1000万円以上」はこんな人
- PR
2024.11.18
総勢100名に当たる!西友&東急ストアで「スプリングバレー」を買って東カレ厳選グルメをもらおう!
2023.02.23
CAのリアル
エミレーツ航空に内定した途端、彼氏と別れるCAも…!?きらびやかなドバイでの恋愛事情
2020.10.25
イケメン落語家・瀧川鯉斗とホテルデートしてみたら、落語に一途すぎて嫉妬した!
2019.08.16
金曜美女劇場
「私、押しに弱いんです」セクシーな白肌美女の、肉食系男子に誘われたい願望
平均価格は?ダイヤの次に人気の石は?米企業が調査した「婚約指輪」にまつわる最新事情
2023.02.19
東カレ女子の作り方
内田理央が着る、アウター主役のデートコーデ。“ブルゾン×ドレス”でギャップを愉しむ
東京カレンダーショッピング
『佐藤養助商店』:門外不出の技による、喉ごし滑らかな"稲庭干饂飩"
『かに物語』:ふっくらと肉厚な一本爪が2本入ったフレンチカレー
『西岡養鰻』:特製タレ付き!脂の乗った高品質な鰻を土佐備長炭で丁寧に焼き上げた蒲焼
『マルヒラ川村水産』:ご飯に載せて贅沢いくら丼!1粒1粒に旨みが凝縮された、とろける食感の北海道函館産天然いくら
『North Farm Stock』:北海道産ミニトマト使用!糖度が高く、コクとうまみがたっぷり詰まったトマトジュース
『ル・ボヌール 芦屋』:フリーズドライフルーツにホワイトチョコがたっぷりと染み込んだ新感覚スイーツ
『HAL YAMASHITA 東京』:シルクのようななめらかさ!冷え冷えトロリの新食感"ウォーターチョコレート"