2021.12.31
最終学歴、GMARCH。 Vol.2明治。青山学院。立教。中央。法政。そして、学習院。
通称、「GMARCH(ジーマーチ)」。
学生の上位15%しか入ることのできない難関校であるはずが、国立や早慶の影に隠れて”微妙”な評価をされてしまいがちだ。
特に女性は、就活では”並”、婚活では”高学歴”とされ、その振れ幅に悩まされることも…。
そんなGMARCHな女たちの、微妙な立ち位置。
等身大の葛藤に、あなたもきっと共感するはず。
▶前回:食事会で「女子2,000円、明治女子3,000円」の扱いを受けた女は…
File2. 絵里香、青山学院大学。憧れの上京生活のはずが…
「はぁ…今日はどんなコーデにしようかな…」
朝食後、身支度を始めようとした絵里香はスマホでInstagramを開く。『#ootd』でコーディネートを検索しながら、クローゼットの中にある服と画面を見比べる。
時計に目をやると9時を回っていたが、今日の講義は2時限目から始まるので11時までに入室すればいい。まだ時間に余裕があるので、コーディネートをゆっくり考えようとしていた。
絵里香は、田園都市線の溝の口で1人暮らしをしている。
住まいとしている1Kのマンションは、築浅で小奇麗だが決して広いとは言えない。そんな小さな部屋のクローゼットに収まる服の量なんて、たかが知れている。
溝の口を住まいに選んだのは、キャンパスのある表参道まで電車で1本で通えるから。そして、マルイがあること…理由なんて、絵里香にはこの2つしか浮かばなかった。
― あーぁ…。本当は二子玉川や自由が丘の広いマンションに住んで、もっとたくさんの服があったらいいのになぁ。
絵里香は地元・静岡の高校を卒業後、受験を機に上京して憧れの青山学院大学に進学した。
貧乏ではないが決して裕福でもない、ごく一般的な家庭に育った。そんな状況で、両親が頑張って出してくれている仕送りに文句は言えない。
― 静岡から東京に出て、青学に通わせてもらっていて、それだけで十分に幸せなんだから…。
絵里香は、そう思おうと何度も心の中で繰り返した。
しかし、心のどこかで“ある不満”を抱えていることに、絵里香は無視できなくなってしまうのだった…。
ちょっと大袈裟😂
とりあえず、裕福ではないのに学費払って仕送りもしてくれているご両親が気の毒だ。
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