絶食系女子 Vol.10

恋愛とか結婚って、なんか面倒なんだけど…「絶食系女子」全話総集編

彼氏やパートナーがいる人が幸せって、誰が決めたの?

出会いの機会が激減したと嘆く人たちが多い2021年の東京。

ひそかにこの状況に安堵している、恋愛に興味がない『絶食系女子』たちがいる。

この連載では、今の東京を生きる彼女たちの実態に迫る。

「絶食系女子」一挙に全話おさらい!

第1話:恋愛経験ゼロの女を、3回目のデートで家に誘ったら…。男が衝撃を受けたあるコト

今日、私に告白をするために、彼は色々な準備をしてくれていたのだ。そんな彼の気持ちを無下にはしたくない。でも……。

「少しだけ、考えてもいいですか?」

テーブルの下で、スカートの裾をぎゅっと握りしめる。申し訳なさと気まずさで、額には冷や汗がにじんでいた。佐伯さんは素敵な人だけれど、付き合うとなるとためらってしまう。

そう。私は、男性と恋愛関係になることができない。

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第2話:慶應卒で年収1,000万。麻布十番在住の32歳美女が『彼氏不要論』をとなえるワケ

『梨香子さん本当に料理上手!大尊敬!彼氏さんが羨ましい~』

投稿したばかりのInstagramに、親しくしている取引先の営業の女性からコメントがついたようだ。私は少しだけ後ろめたさを感じながら、ワンレングスの長い前髪をかき上げて、高い天井を仰ぐ。

「彼氏、か……」

実は、私には秘密がある。

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第3話:「年収3,000万以上の男がいい」彼氏いない歴4年。身の程知らずの29歳女の本性

私にはゆるぎない信念がある。

イケメン長身、年収3,000万以上、知名度がある、トーク力抜群、どんなワガママも聞いてくれる、運動神経が良い、読書家、料理上手…。

これらの条件をクリアする男じゃないと、絶対に付き合いたくない。いくら高望みと言われようが、いたい女と思われようが構わない。

“あの人”を超えるような男が現れなければ、私は一生恋愛なんてしなくてもいいと思っているのだから。

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第4話:4年間彼氏がいない29歳美女。20万かけて婚活を始めてみたものの…

― ヤバい!あと数分で店を出なきゃ間に合わない……。

私の頭の中は、一刻も早く帰宅することでいっぱいで、二人の会話なんて上の空。だって、今日は大好きな“彼”に会える日だから。

「……あの、私、仕事が残ってるのでもう帰りますね。ごめんなさい」

ああ、早く、大好きな彼の可愛い笑顔を眺めたい。世界中で一番尊い彼に……。

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第5話:「彼には、絶対言えない…」女が4回連続でお泊りデートを断った、本当の理由とは

『あさっての土曜日だけど、どこに行きたい?久々にお昼から会えるし、ショッピングでも行こうか』

そのLINEを見て、私は思わず頭を抱える。彼と会う約束をしていたことをすっかり忘れていた。

― しかも、前回会ったときから3週間ぶりのデートじゃん……さすがに断れないわ。

約束を忘れていた私が100%悪いけれど、最近仕事が忙しかったこともあり、土曜日は久々に家でゆっくり過ごすつもりでいた。

― めんどくさい……。

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第6話:26歳で初めて彼氏ができた女。記念日にホテルに連れて行かれたが、緊張のあまり…

「高市さん。俺と付き合ってみない?」

千秋くんから告白されたのは、一緒にWebメディアを立ち上げて半年後。よく打ち合わせに使っていた、恵比寿の小さなカフェでのことだった。

「前にも話したと思うけど、私、今まで人を好きになったことも、付き合ったこともないの。だから、付き合うってどういうことかわからなくて……」
「大丈夫。俺、高市さんに好きになってもらえるように頑張るから」

彼の言う“大丈夫”を、私はすごく信頼していた。これまで彼が大丈夫と言ったことは、本当に全部うまくいっていたから。

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第7話:美容整形をSNSで逐一報告する29歳女。予想以上にバズり、調子に乗った結果…

美容整形は、想像以上にお金や時間がかかる。もちろん痛みもつらいし、メンテナンスも大変だ。それに、失敗のリスクも結構高い。

それでも私が美容整形を繰り返すのは、常に最高の自分へとアップデートしていきたいから。

― 彼氏が欲しいから、とかそんなチープな理由ではない。私は、完璧に美しい姿を自分のために手に入れたいのだ。

理想の形になった自分の鼻を想像しながら、鏡に向かって小さく微笑んだ。

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第8話:元恋人のツイートが気になる!?別れて半年後、メッセージを送ってみたら意外な返事が

今日は、Twitterで知り合った「マコくん(26)」と初めて会う日。お互い美容を愛する者同士、DMで会話するうち意気投合した。

美意識の高い彼との対面は緊張する。だからこそ絶対に「美しい」と思われたい。

今まで男性には抱いたことがない“ライバル心”のようなものが、マコくんに対して芽生え始めていた。

ゆるくセットしたポニーテールが崩れないよう、店まではタクシーで移動。彼が予約してくれたのは、南麻布にある韓国料理店の個室だった。

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第9話:同棲3年。ある日、彼が他の女を家に連れてきて、突然放った衝撃の一言

「……絶対なんて、あるわけないじゃない」
「え?」

相手に届くか、届かないかの小さな声でぼそりとつぶやく。彼は何も悪くない。でもその言葉を聞くと、私の心が、身体が、拒絶反応を起こしてしまう。

「ごめんなさい。お付き合いはできないです」

彼の顔を一切見ずに、うつむいたまま答えた。この人は“あの男”とは違うと、頭ではわかっている。それなのに、どうしても重ねてしまうのだ。

私の心をズタズタに切り裂いた、この世で一番憎い、あの男に。

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