こじれたふたり Vol.6

彼と何回夜をともにしても「好き」と言ってもらえない。脱・遊び相手を決意した女はついに…



「あ、ショーちゃん、ごめん遅れちゃった」
「志保、最近遅刻多くない?」

ショーンはそう言って、私を小突く。

「ごめんごめん、でも仕事だったんだからしょうがないじゃん!」

私はそんなショーンに腕を絡め、歩く。

呼び方は、ショーンくんからショーちゃんへ、志保さんから志保へ。ショーンの敬語もはずれた。

私たちはときどき恵比寿か麻布十番でご飯を食べ、どちらかの家に行くようになった。

次の日、仕事が早いときは、ご飯だけで終わることもある。

どこかで知り合いにバッタリ会ったら、きっと恋人同士と間違われるだろう。私たちの距離は、どこからどう見ても恋人のそれだ。


結婚相談所に入会し、一度はショーンを忘れようと心に決めた。

…決めたのだけれど、あの夜。はじめて関係をもってしまった夜。つい、希望を持ってしまったのだ。

順番が前後してもいい。むしろ、いままで何度か食事をしただけの関係から、一気にお互い踏み込めたともいえる。この流れでオフ......


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