恋愛クラッシャーな女たち Vol.3

交際半年の彼に、1枚の紙切れを手渡した女。書かれていた内容を見た男は、態度を豹変させ…?

神木勇太(28歳・トレーニングジム勤務)の答え


ジムの仕事に自分のトレーニングと忙しくしていたが、コロナ禍で時間を持て余すことが増えた。

そこで、ゆくゆくは独立してジムを開きたいと思っていた僕は、この時間を勉強にあてようと決めたのだ。

そんなときに見つけたのが、ある解剖学のセミナーだった。

マニアックで専門的な講座だからだろう。参加者のほとんどが男性で、年齢も30代後半からといったところ。だから、そこに参加していた紗知はいろいろな意味で目立っていた。

― こういうオンラインセミナーに参加する女性って、どんな仕事をしているんだろう。

そう思って、僕のほうからチャットで声をかけた。それからすぐに連絡を取り合うようになり、付き合い始めるまでにそう時間はかからなかった。



紗知は、とにかく勉強熱心だ。

今できることは何でもしておきたいと、いろいろなセミナーに参加したり、資格の勉強をしたり。前向きで向上心のある彼女を近くで見ていると、自分も頑張ろうと思えた。

― 紗知とは気も合うし、一緒にいると張り合いがあるんだよな。

それに彼女が興味を持つセミナーは「いいな!」と感じるものが多い。“見る目”というのか、そういうセンスにも一目置いていた。


…だが僕は、紗知のことを頼りすぎてしまったのかもしれない。

あるとき調べ物が苦手だと口にすると、彼女はいろいろな資料を持ってきてくれるようになった。最初は、それをありがたいと思っていた。

けれど、勧めるときの彼女の口調が、だんだん上から目線に感じられるようになってきてしま......


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