絶食系女子 Vol.1

絶食系女子:恋愛経験ゼロの女を、3回目のデートで家に誘ったら…。男が衝撃を受けたあるコト



結局私は、佐伯さんと付き合ってみることにした。

でも、私たちの関係は付き合う前とあまり変わっていない。きっと、恋愛に臆病な私に彼が気を使ってくれているのだろう。

今日は、付き合ってから4回目のデート。

恵比寿の鮨店で夕食を済ませた後、佐伯さんが「もう少し一緒にいたい」と言ってくれたので、ガーデンプレイス周辺を散歩していた。

「今日の朝倉さんの服、すごく可愛い。髪型も似合ってる。僕と会うために、時間をかけて可愛くしてきてくれたんだって思うと嬉しいよ」

佐伯さんはいつも、私が欲しい言葉をくれる。今日のワンピースは昔MIU MIUで購入したお気に入りだし、ゆるく巻いた編み込みのハーフアップは、それなりに時間をかけてセットした。

夏の生ぬるい風が頬をなでる。それさえくすぐったく感じるくらい、私は彼と過ごす時間に幸せを感じていた。

― なんかうまくいっている気がする。私、きっとこの人となら……。

「朝倉さん」


歩みを止めた佐伯さんに合わせ、私も立ち止まる。名前を呼ばれたので振り向くと、彼はいつになく真剣な表情をしていた。

そのまなざしに、私はドキッとする。良いほうの、ではない。

次に彼が何をしようとしているのか、わかってしまい、身体がこわばるのを感じた。

彼の手が私の腕に......


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