婚活に奮闘する人たちは、初デートのことをこう呼ぶ。
「婚活アポ」
ある程度仲良くなるまで、男女の約束は仕事と同様"アポイントメント"なのだ。
そんな激しい婚活市場で、数撃ちゃ当たるとでも言わんばかりに、東奔西走する一人の女がいた。
失恋にも負けず、婚活うつにも負けず、アポ、アポ、アポの日々。
なぜって、元カレよりも素敵な人と結婚したいから……。
これは「真面目に努力すれば、結婚できる」そう信じて疑わない、早稲女・夏希の『婚活アポダイアリー』。
◆これまでのあらすじ
27歳の夏希は誕生日を目前にして結婚も見据えて付き合っていた彼氏と破局し、婚活の世界に舞い戻ることになった。アプリを通じて大学時代の同級生・カズと再会する。そして、1回目のアポでアリナシを判断しすぎていることに気づくが…。
▶前回:「初デートでいきなり?」早稲田駅近く。27歳女がエリート男に連れて行かれた意外な場所
気乗りしない2回目のアポ
日曜の18時。
人形町の甘酒横丁交差点近くにある老舗料亭に、私はアポのために向かっていた。
今日のお相手は、3週間前にランチアポした外資系IT企業に勤める裕也だ。
彼との初アポは、私の婚活史上数本の指に入るレベルで気まずいものだった。はじめは楽しく話ができていたのに......
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この記事へのコメント
夏希が知りたがってたのまだしも、知りたいかどうかもわからないのに。
想像と実際見るのは全然違うよ。
会社に入ってきた通訳さんは別人だといいな。
いくらなんでも同一人物だったら世間狭すぎ!
でも知り合って2回目か。丼物をきれい食べられない人意外に多くて気になっちゃうから、もっと仲良くなってからの方がいい気も...。
女子でもたまたまランチ一緒になった人が、かき込むようにご飯を口に入れてたり、食べ終わった丼にご飯粒が全面についたままとかだと、幻滅しちゃう。