#美ごもり Vol.12

“おうち美容”に夢中になった男女たちの、行く末は…?「#美ごもり」全話総集編

―2021年。

ステイホームの時間が増えたいま、 東京にいる男女の生活は大きく変わった。

その中でも華やかな生活を送っていたインスタグラマーたちが、こぞって夢中になったのが「#おうち美容」。

外からも内からも自分と向き合い「美ごもり」生活を送った人々には、いったいどんな変化があったのだろうか?

1つのアイテムが、人生を変えることもある。

東京で「#美ごもり」生活を送る人々の姿を、覗いてみよう。

「#美ごもり」一挙に全話おさらい!

第1話:「私って、彼の何なの?」割り切った関係に疲れた女が求めたモノとは

ここ数ヶ月、俊介との約束はいつもこんな感じになる。当日に予定を決めたり、今日みたいに約束をしていてもドタキャンになることが多い。

正直、彼の返信や一挙一動に振り回されている感は否めなかった。

それなのに、強く言えない自分がいる。

なぜなら俊介とは頻繁に会うし、お互いの家で泊まりあう仲だけど、付き合っているかはっきりしない、微妙な関係だからだ。

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第2話:彼氏の浮気相手は、まさかの37歳で…。「男は若い女が好き」と信じていた28歳女の大誤算

昨日見てしまった写真と、LINEに残されていた生々しい会話が頭から離れない。彼氏の携帯を、こっそり触ってしまった私が悪かったのだと思う。

だが3年も交際していた彼氏・隆平の携帯には、私とは別の女との熱いチャットが。さらには温泉地で撮ったと思われる、浴衣姿で仲良く寄り添う自撮り写真までしっかり保存されていたのだ。

「嘘でしょ…。なにこれ」
「楓、何やってんの?」

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第3話:「同じ場にいたはずなのに、男が選ぶのはいつもあの子…」選ばれる女と、選ばれない女の差

2年前に開催された食事会。亜美と、彼女の未来の旦那様が出会った場だが、私だってそこにいた。

— まただよ。どうして私は選ばれないの…?

今回が初めてのことではなかった。周囲は続々と結婚していくのに、私はまだ独身。出会いの場だって少なくないはずなのに、私だけ取り残されている。

亜美の毛穴ひとつ見えない、キラキラと輝く肌と表情を観察しながら、悔しさと惨めな気持ちをぐっと奥歯で噛み締めたのだった。

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第4話:自粛期間で7kgも“ふくよか”になった妻。夫とご無沙汰になり、あるリベンジ法を思いつくが…

本当に寝ているのか、狸寝入りなのかはわからない。燈を妊娠・出産してから夫は私にまったく触れなくなった。もう2年以上レスだ。

「はぁ…」

イライラする。眠いはずなのになかなか寝つけず、キッチンへ行って冷凍庫の中からアイスクリームを取り出した。冷たいアイスが、すっと体内に入っていく。

美味しさに浸りながらダイニングテーブルへ移動しようとした、そのときだった。窓ガラスに映る自分の姿に、ぎょっとしてしまったのだ。

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第5話:「お腹にいるのは、誰との子なんだ…?」二股をかけられモヤモヤする男が、自宅でコッソリ始めたこと

逆算してみる。どう考えても、僕と交際していた時期と被っている。むしろ、お腹の子は誰との子なのだろうか。

— 天秤にかけられていたってこと?

交際期間、約2年。僕のほうは結婚も考えていた。けれども同じ気持ちだと思っていた彼女は、まったく違う景色を見ていたようだ。

最近は恋愛も、仕事もなんだかうまくいっていない。今月で30歳になるのに、何もかも中途半端な自分が本当に嫌になった。

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第6話:「20代の時より、紹介される男のレベルが落ちた。でも...」妥協できない30代独身女の、リアルな叫び

「ハァ…。今日もうまくいかなかった。っていうか、あんな人紹介するとか失礼じゃない?」

友人から紹介された男性と、食事した帰り道。期待ハズレのスペックと見た目だったことに対する怒りも大きいが、先ほどの会話を思い出すと、思わずため息が漏れる。

「理央さんって、本当に結婚したいんですか?」

なんで、知らない人にそんなことを言われないといけないのだろうか。

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第7話:「私さえ我慢すれば…」男にNOと言えない女が、モラハラ彼氏から解放されたキッカケは…

「真子の笑顔って、ぎこちなくない?」

なぜ、わざわざもう一度大きな声で言ったのだろうか。宏臣の無神経さにイラっとしながらも、私はとっさに口元を隠した。

「そうかな…」

心のどこかで“嘘くさい”と言われる理由はわかっていた。私は、歯並びが悪い。それが昔からコンプレックスで、大きく口を開けて笑えずにいるのだ。

だから宏臣に対しても強く言えず、さっきまでの晴れ晴れしい気持ちが一気に曇っていった。

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第8話:結婚3年、ずっと愛され妻でいたいと願う女。ステイホームの期間でひと肌脱いだ結果…

「別に夕飯作りたくないときは、手抜きでもいいよ?」

何もわかっていない夫の一言に、さらにイラだちが募る。夕飯に「手を抜く」とは、どういう意味だろうか。そもそも準備している時点で、手抜きも何もないのだ。

「何でわかってくれないの?」

怒りをぶつけてみても、晃平はキョトンとしている。そんな夫婦生活に、私は最近疲れていた。

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第9話:これってワガママ?「結婚がしたい。でも子どもはいらない…」女友達には言えない、独身女の本音

学生時代、私たちはいつも一緒にいた。卒業して同じような仕事に就き、同じように食事会を繰り返して普通の恋愛をしていたはずなのに、気がつけば遥は既婚・1児の母。

それなのに私は、未だに独身。もちろん子ナシ。結婚できる見込みさえもない。

「早く杏奈も結婚しなよ。いい加減、遊ぶのも飽きたでしょ?」

彼女の悪気ない一言が、チクリと胸に刺さる。別に好きで独身でいるわけじゃない。当たり前にできると思っていた結婚ができないだけだ。

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第10話:「楽だから、カップ付きキャミばかり」ブラをすることが面倒になっていた女。気がついた時には…

2021年、夏。こんなはずじゃなかった。昨年まで、夫がいた。だが去年の年末に離婚が成立。私はまた、ひとりになってしまった。

「でも新しい恋も面倒くさいしなぁ」

今さら好きだの恋だの、面倒だ。誰か一緒にいてくれれば嬉しいけれど、好きになれる人もいないし、いいなと思った人の横には大概誰かがいる。

「好きな人ってどうやって作るんだっけ…」

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第11話:社内恋愛中の彼氏が浮気していたのは、5歳下の後輩。その女を妊娠させてしまい…?

「ごめん、澪…」
「え、なんで…。というか、いつから?」

別れ話のとき、私は涙さえ出てこなかった。なぜなら別れた原因は、彼が私の後輩である花音と浮気をしていたからだ。

「ごめん。別に真剣に付き合う気はなかったんだよ。つい出来心で…」

さらに最悪だったのは、花音が妊娠したことだった。

第11話の続きはこちら

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