”ドクターK”と呼ばれる男は、ある失恋をきっかけに、憂鬱な日々を過ごしていた。
彼はかつて、医者という社会的地位も良い家柄も、すべてを忘れて恋に溺れた。
恵まれた男を未だに憂鬱にさせる、叶わなかった恋とは一体―?
◆これまでのあらすじ
銀座のママである愛子とのアフターの帰り、影山は彼女への想いを口走ってしまう。しかし、愛子に突き放された影山は何も言うことができず…。
▶前回:「私も好きって言ったらどうなるの?」既婚の年上女性が、34歳医師に突きつけた厳しい現実
2016年7月中旬。
この日、僕は親に決められた見合いのために、大阪に向かっていた。
「どうしても、お断りできないお見合いのお話があるの。大阪まで来てちょうだい」
神戸の母から電話があったのは、2週間ほど前のことだ。
「仕事が忙しいから、勘弁してよ」
母......
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この記事へのコメント
私でも書かない。いちいち、銀座のママというより場末のスナックみたい。