明日、世界がおわるなら Vol.3

彼氏じゃない男と迎えた朝。女のスマホに届いた、恐ろしすぎるLINEメッセージの内容とは

輝かしい経歴に、人も羨むようなステータス。そして、安定した恋の相手。

「完璧」に彩られた人生を、決して踏み外すことなく、まっすぐに歩いてきた。

…彼と出会うまでは。

地位もない。名誉もない。高収入もない。

自由以外に何も持たない男とどうしようもなく激しい恋をした時、迷う女は、平坦な道と困難な道の、どちらの道を選ぶのか。

もし、明日が世界のおわりの日だとしたら─

◆これまでのあらすじ

塁への恋心を自覚してしまった真衣。恋人・直人との食事中、塁からのメッセージに気づいた真衣は、衝動的にタクシーを拾い…。

▶前回:「その男はやめておきな」と親友に大反対される恋。同意したフリをして、女がとった行動は


―2019年3月―

スマホを握りしめながら、タクシーで恵比寿に向かっている。行先は、自宅ではない。

―私、なにしているんだろう…。

自分の中に眠る何かが目覚めてしまった、そんな感覚がした。すごく怖かった。

直人が私のためにレストランを予約してくれていたのに、食事の途中で逃げるようにその場をあとにして…、私は別の男のところへ向かっている。

言葉にすると、自分のしていることのヤバさが改めて胸に迫る。今まで、こんなことするなんて、考えたことすらなかった。

それなのに、どうしても引き返すことができない。自分ではコントロールできない、激しい感情に突き動かされている。初めて覚える感覚だった。

目的地につくと、私はタクシーを降り、扉に手を掛けた。アンティーク調の木材でできた、あの扉―。

これを開けたら、私はどうなってしまうのか…。それなりの覚悟はあった。けれど、数時間後の自分の行動は、自分の予想をはるかに超えていた。

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