ねぇ、いくつに見える? Vol.6

彼との結婚を夢見て10年交際したのに別れを選んだ女。破局後に知った、まさかの事実とは

女は、いくつになっても若く見られたい。

特に自身の年齢にコンプレックスを持つ女たちは、エステやメイク、ファッションやヘアスタイル…。

誰よりも美容に気を使い、若く美しく見せることに必死になる。

おかげで、実年齢をうまくごまかすことはできるけど…。

―もう本当の年齢は、誰にも告げない。

そう決心したある女がいた。彼女は今日も鏡の前で、こうつぶやく。

「ねぇ。私、いくつに見えますか?」

◆これまでのあらすじ

サロンを経営している38歳の蘭子は、BARで出会った33歳の純太と出会い、交際を開始。しかし「年齢は32歳」と嘘をついていた。

罪悪感はありながらも、彼との幸せな日々に溺れていたが…?

▶前回:外は季節外れの大雨で…。デートプランを変更し女が連れて行かれた、まさかの場所とは


『ちょっと今晩、時間あるかな?』

お客様対応に追われ、なんとかサロンの閉店作業を終わらせた夜。半日ぶりにチェックした蘭子のスマホには、そんなメッセージが表示されていた。

純太は確か、今週いっぱいは仕事が忙しくて会えないと言っていたはずだ。

身に覚えのある馴れ馴れしいメッセージに、なんだか嫌な予感がする。案の定、送り主は思い出したくもない人物だった。

宇賀地拓。蘭子が3年前まで10年間交際し、あっさりと20代の女に乗り換えていった因縁の元恋人である。

「なんで今さら…」

先日、彼の妻らしき女が突然このサロンにやって来た。しかしそれまでの3年間、彼とは会うどころか連絡が来ることすらなかったのだ。

―もう20時過ぎてるし、この時間だったら返信してもムダよね。

そう思いメッセージを削除しようとした、その時だった。

「蘭子、いる?」

とってつけたようなノックののち、その男が強引に店内へと入ってきたのだ。

「ちょっと、拓…!?」

「連絡したのに返信ないからさ。どう、元気?」

3年ぶりの再会。驚くことに、彼の風貌や印象はほとんど変わっていなかった。

入ってくるなり、待合室のソファーにドカッと腰を下ろす無遠慮さも全然変わっておらず、呆れて追い出す気にもならない。

「ねえ、何しに来たのよ?」

【ねぇ、いくつに見える?】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo