パンドラの箱~禁じられた一手~ Vol.10

他人の秘密を覗くという誘惑に、負けてしまう男と女。「パンドラの箱~禁じられた一手~」全話総集編

―絶対に、してはならない。

そう禁じられるほど、その行為をしたくなるのが人間の性。

ギリシャ神話でもこんな話がある。

美しいパンドーラーという女性が、神から開けることを禁じられていた箱を開けてしまった。するとそこから、さまざまな災いが広まったという。

禁じられた一手を我慢できないという人の性質は、現代においても変わらない。

それを犯した人間の、未来に待ち受けているものとは…?

「パンドラの箱~禁じられた一手~」一挙に全話おさらい!

第1話:深夜2時のリビングに、妻のあらぬ姿が…。寝室を抜け出した夫の行為

ここ数か月、麻里の様子がどこかおかしい。具体的にこれといった大きな変化があるわけじゃないが、心ここにあらずといった感じが続いている。

―そして、今。

彼女の心を惑わす、その正体を掴めそうなのだ。ベッドに入って、1時間。僕がすっかり眠りについたと思ったのだろう、そっと布団を抜け出し、麻里はひとり薄暗いリビングに向かった。

時計の針は深夜2時を指している。麻里に気づかれないよう、僕もそっと寝室を抜け出し、彼女のあとを追った。

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第2話:ヤバイ婚活女31歳が熱中する、SNSの裏垢。彼氏がドン引きした女の本性とは

精神的にも経済的にも自立した、美しく聡明な女性。友人からの紹介で出会い、何度かデートを重ねた麗香は、正に僕の理想を具現化したようだった。

すぐに彼女に惹かれ、僕の猛アプローチの末、交際が始まったのだが…。

―僕がいままで見てきた麗香は、果たして虚像だったのか…。

付き合って半年がたったころ、そんなことを思わされるほど衝撃的なものを見つけてしまったのだ…。麗香のSNSの裏アカと思われるタイムラインには、僕の全く知らない彼女の姿が映し出されていた。

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第3話:「こんな可愛いのにナゼ…」初のお泊りデートで、26歳CA女からの告白に男が衝動的にした行為

「よかったら、今度ごはんいかない?」
「嬉しいです、私も雄輝さんと2人で飲みに行きたいです」

食事会終わり、こっそりそう誘った僕に対し、智花は嬉しそうに微笑んだ。その表情をみたとき、これはいけるやつだ、と確かな手ごたえを感じた。それからトントン拍子にお付き合いまで発展したのだが…。

智花が初めてうちに泊まりにきたとき、彼女が放った一言に、こんなにも幻滅するなんて思ってもみなかった。

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第4話:「34歳でワンルーム住まい、デートは平日の夜がメイン…」女が男に抱いた違和感とは

私だってモテなくはない。…だけど、悔しいけど里香には太刀打ちできない。一緒に食事会に行けば、いいなと思う男性はみな里香を好きになってしまう。

多分、里香もそのことに気づいているはず。それなのに、里香はやたらと私の近況を聞きたがる。きっと、自分の方がモテていることを確かめたいのだろう。

―けれど、あるときから私は里香の全てが可愛くみえるようになったのだ。

あのとき、里香の彼氏・豪太のとんでもない秘密を知ってしまった日から…。

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第5話:「今夜、彼女がいなかったら…イイ?」男のスマホに届いた1通のLINEに怒り狂った、29歳女の行動

『女は愛するより愛される方が幸せ』

どこかで聞いた受け売りに惑わされ、私は結局、智樹と付き合うことにしたのだ。お試しで。最初はそんな風に思っていたのだが…。

彼からの愛情を一身に受けた私は、どんどん彼にハマっていった。

そして、それから4年がたったある日のこと。突如、智樹が私をどん底に突き落としたのだ…。

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第6話:家賃32万のタワマンに、女1人で…?男が驚愕した、彼女が恋人についていた嘘

「玲奈、今日このあとどうする?」
「う~ん、明日早いし、今日はもう帰ろうかな」

四ツ谷に住んでいるという彼女は、なかなか家に呼んでくれない。また今度ね、とはぐらかされて2か月がたつ。

僕の思い過ごしならよいのだが…。なぜか胸騒ぎがした僕は、玲奈が何か隠しているのか、その正体を掴もうと彼女を尾行することにしたのだ。

そして、玲奈が隠していたとんでもない秘密を目の当たりにすることとなる…。

第6話の続きはこちら

第7話:「彼の顔が近づいてきたとき、思わず…」婚活中の女が、年収3,000万の開業医を拒んだ理由とは

32歳という若さで、開業医として年収3,000万近くを稼ぎ、身長は180cm。私のキャリア志向にも大いに理解を示してくれる彼は、まさに理想の結婚相手。逃す手はない。

脳内が瞬時にはじき出したその判断に、私は従ったのだが…。私は、どうしても彼のことを男として好きになれなかった。

けれど、ある日。

彼のスマホに表示された一通のメッセージが、私の、彼を見る目を変えてしまったのだ。彼との結婚を決意するほどに…。

第7話の続きはこちら

第8話:広尾の高級マンションから、ワンルーム住まいに…。優雅な専業主婦が転落した一通のLINEとは

彼との出会いに感謝しながら、私は悠々自適な専業主婦として、広尾の低層マンションで毎日を過ごしていた。

…つい、さっきまでは。

木漏れ日が差し込むこの優雅な空間の中で、いま私の心臓はドクンドクンと大きく波打っている。

私をここまで息苦しくさせているのは、テーブルに置かれた智司のスマートウォッチ。

そこに同期されていた一通のメッセージに、私の人生が大きく狂わされていくこととなる…。

第8話の続きはこちら

第9話:“誠実”と“モテない”は紙一重。デート中、女が引いてしまった30歳男のコンプレックスとは

流行りのマッチングアプリで出会った税理士の隆司さんは、私の2つ上で29歳。父のように背が高く逞しく、けれど、どこか優し気な雰囲気が漂う。

何度かデートを重ねるうちに、彼の真面目すぎるほどに真面目な性格や、誠実さにも惹かれていった。

そして、徐々に直感が確信へと変わっていったのだ。彼が運命の男性だ、と。

両親に紹介したら、きっと喜ぶだろうな。まだお付き合いすらスタートしていないのに、そんな妄想が膨らんでしまうほどだった。

けれど、あるとき。

第9話の続きはこちら

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