2013.11.21
今夜は“泡”とともにディナーを Vol.2泡の似合う
最新カウンターダイニング
実力派の新店のカウンターで
泡と高揚感を愉しもう
カウンター主体のレストランとかけて泡酒と解く。その心は?どちらも心躍る楽しさです、と謎かけをしたくなるほど気分が高まる良店が誕生した。青山の裏通りに9月にオープンした『Hiroya』は、計り知れないポテンシャルを秘めたカウンターメインのレストランだ。
オーナーシェフの福嶌博志氏はベルギーやフランスのレストランを転々とし、帰国後は六本木『龍吟』や、麻布十番の『スリオラ』で腕に磨きをかけた実力派。料理のジャンルにとらわれることなく自由に自分のやりたいことを、という気持ちはメニューを見れば一目瞭然。
ワインとともに40種以上の日本酒が並び、炊き込みご飯のうえにはリゾット、パスタの文字が躍る。国産食材を使うことにこだわり、秋鮭で揚げ物もローストも作る。
泡も様々なタイプを揃える守備範囲の広さ。呑めば呑むほど、食べれば食べるほど家路は遠のくが、それが泡酒とカウンターの醍醐味。12時前にこの店を出るのは至難の業と心得よう。
店の奥のカウンターは、テーブル席部分より一段高く、さながらステージ。7つの椅子は特等席だ。
オーナーソムリエの島本永秀氏は『ア・ニュルトゥルヴェ・ヴー』、『ピエール・ガニェール・ア・東京』などの一流店で経験を積んできた腕利き。が、そんな彼が独立に際し思い描いたのは「もっとざっくばらんにワインと料理を楽しんでもらえる享楽的な場所」だったという。そんな理想を形にしたのが、ここ『ラ・カーヴ・ド・ノア』。
1,500本は余裕で収まるというセラーは、島本氏曰く「大好きな泡とブルゴーニュが中心。体を癒すような、優しい味わいのものを選んでいます」。リストは特に作らず、ゲストと言葉を交わしながら、薦めるスタイルだ。
ひとりキッチンで奮闘するのは、若きシェフ・柴田真利氏。軽やかな野菜料理とトラディショナルな肉料理で、泡の味わいを深めてくれる。
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