大人の趣に溢れ、近年は食通も一目おく新店のオープンが相次ぐ神楽坂。
でも、街になじみがない場合、店選びに悩むという人も多いのでは?
そこでおすすめするのが、8月に誕生したばかりの新星『珀也(ビャクヤ)』。
若き店主の確かな腕と、気の利いたもてなしを頼りに、神楽坂の魅力に目覚めてみては?
神楽坂で気軽に本格和食。これぞ大人の粋の始まり
神楽坂通りに立つビルの地下一階に、8月1日、和食店『珀也(ビャクヤ)』がオープンした。
店名は“白夜”が由来で、店主・片岡晋也さんの「お客さまに明るい気持ちになっていただきたい」という想いが込められている。その名の通り、店に入るとまず片岡さんの溌剌とした挨拶に心がほぐれ、初めて訪れた人でも気軽に楽しめる。
実は片岡さんは24歳という若さで独立。「もっと気軽に和食を楽しんでほしい」という思いがあるため、気さくな接客で居心地の良い空間を作り出している。さらに供す料理には感嘆の連続で、誰もが満足すること間違いなし。
例えば来店してからひかれる一番出汁によるお椀は上品な鰹の香りに思わず安堵する。また、金目鯛の一夜干しは旨味の凝縮感も身質をいかした火入れも絶妙だ。加えて九谷焼や志野焼の器も揃う。ランチ¥2,000〜、夜のコース¥12,000。
「夜のコース」の一部をご紹介!
焼津の金目鯛を一夜干しにして適切に水分を抜き、魚の旨味をより奥深いものにした「焼きもの」は酒を塗りながら焼くことでふっくらと仕上がり、皮の香りも引き立つ。
「松茸と芽ネギを添えたスッポンの卵豆腐」。食べる直前にひかれた鰹昆布の一番出汁が、日本料理を食べる意義を教えてくれる。
カマスの棒鮨やいくらおろし、柿の白がけなどが並びビジュアルからも秋を感じられる「八寸」。
カウンター席は板場との距離感が近く温かな雰囲気。店主がクラシック好きでBGMはショパンやモーツァルトなど。4名までの個室も用意している。
料理、価格、雰囲気の三方良しで何度も訪れたくなる店だ。
上質なひとときを過ごし、店を出たあとに神楽坂の小径を散歩すれば、この街が似合う大人にぐっと近づいているはず。