ミリオネアの妻たち Vol.2

「何これ…?」妻が見てしまった、夫のスーツのポケットから出てきた紙切れの正体

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これは国税庁の『統計年報』から推計する、日本で年収が1億を超える人の割合だ。

彼ら“ミリオネア”に出会える可能性はかなりレアだが、その男たちを射止めた女たちは実際に存在する。

それは一体どんな人物なのか?その生態を探ってみよう。

▶前回:「狙うべきは、資金調達シリーズBの男」IPOを果たした夫を支える妻の悲哀


【元銀座の女】
名前:智恵(34)
職業:インスタグラマー
家族構成:夫・司(45)※離婚経験アリ と4歳の息子
夫の職業:広告系会社&都内に数店舗の飲食店を経営

凡庸な人生だけは嫌だった


―『2名様分のお食事代として』ねぇ…

昨日見てしまった、明らかに怪しい夫の領収書。それを思い出すと憂鬱な気分になる。

土曜の13時過ぎ、昔からの同僚との約束場所である『マンダリンオリエンタルホテル』まで運転していた。

夫に買ってもらった、最近お気に入りのロールス・ロイス カリナンのハンドルを握り、今日は全身ルイヴィトンだった。私は明らかに、普通の人より多くのものを与えられている。

だが悩みは尽きない。

領収書の件に気を取られ、青信号に変わったのを見逃していた。

「奥様…本当に運転、よろしいのでしょうか?」

運転手さんからそう尋ねられたが、今日はどうしても自分で運転したい気分だった。今日会うかつての同僚のこと考えると。

『実はね、もうすぐオーナーママとして店を持てることになったの』

銀座時代の唯一の友人である愛は、1週間前にそんな連絡を寄越してきたのだ。

彼女とは、お互い偏差値の高い有名私大に通っているという共通点からすぐに打ち解け仲良くなり、色んなことを話した。

水あげで引退したかった私と、オーナーママになることを夢見ていた愛。

当時からの夢はこれでお互い叶った。

―そういえば、…もうすぐ結婚記念日だっけ。

車は、永田町を抜け帝国ホテル前を通過し、あっという間に到着する。

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