かまわないでちゃん Vol.5

「彼との出会いに興奮して…」同棲中の彼氏をフッたばかりの女が、魅力的な男の前で取った行動

女の幸せは、チヤホヤされること?貢がれること?

いいえ。私の幸せは、そんなんじゃない。欲しいものは自分で勝ち取るの。

「若くたって、女だって、成功できるんだから。私にかまわないで」

これは、銀座の一等地でランジェリーショップを経営する、勝気な女社長の物語。

◆これまでのあらすじ

恋人であった俊也と別れてしまったメイコは、2人で暮らしていた部屋を出ようと荷物整理を始めた。

その時、今は亡き祖母から貰って大切にしまっていたバーキンの存在を思い出す。感傷に浸るメイコは、バーキンを持って祖母の元へ会いに行くことを決めたのだった。

▶前回:部屋の電気を点けたら、そこには…。男と同棲中の部屋で、29歳女が見てしまったモノ


「おばあちゃんに、このバーキンを持った私を見せたい」

そう思い立ったメイコは、ディオールのブラックワンピースにバーキンという出で立ちで、青山霊園までやって来た。

明け方まで荷物を整理していたので、少し眠い。でもそのおかげで、俊也と暮らしていたあの部屋はおおかた片付いた。

―俊也は今、どこにいるのかな。

彼は都内に数軒、マンションを持っていると言っていたので、そこに移動したのかもしれない。

「はあ…。次の家も早く決めて、ここから新しい人生を始めないと」

そんなことを考えながら、しばらく歩き続けたメイコは、ひときわ目立つ大きな区画の前で足を止めた。ここが本庄家の墓地だ。

―おばあちゃん、会いにきたよ。

大好きな祖母の笑顔を思い出すと、鬱々とした気持ちが少し晴れるのを感じる。メイコは今の心境を整理するように、最愛の祖母に語りかけた。

「私、もっと大切な何かに出会えるのかな?」

そう問いかけると、祖母が笑ってうなずいたような気がした。



お墓参りを終えると、メイコは裏路地でご飯屋さんを探すことにした。

―ちょっと早いけど、お昼食べようかな。

そうしてキョロキョロと辺りを見回しながら歩いていた時、メイコの目にあるモノが飛び込んできたのだ。

【かまわないでちゃん】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo