僕のカノジョは6個上 Vol.4

デートの帰りにタクシーの中で、29歳の男が驚かされた年上美女の提案とは

「恋愛では、男が女をリードするべきだ」。そんな考えを抱く人は、男女問わず多いだろう。

外資系コンサルティング会社勤務のエリート男・望月透もまさにそうだ。これまでの交際で常にリードする側だったはずの彼。

ところが恋に落ちたのは、6歳上の女だった。

年齢も経験値も上回る女との意外な出会いは、彼を少しずつ変えていく。新たな自分に戸惑いながら、波乱万丈な恋の行方はいかに…?

◆これまでのあらすじ

友人・大也によって、朱音に離婚歴があることを知った透。それでもなお、彼女のことが気になって仕方ない。ついに初デートを迎えるが…?

▶前回:悪友にそそのかされ、覗いてしまった彼女の姿。男がそこで知ったショッキングな事実とは…


−随分変わったな。

透は、人気のない大手町を歩きながら、朱音との待ち合わせ場所へと急いでいた。

この辺りには仕事で来ることもあるが、その際は街並みを見ている余裕がなかった。改めて見回してみると、高層ビルが一段と増え、雰囲気も随分変わったように思う。話のネタになりそうだと思いながら、ビル街を進んでいく。

今夜は、彼女との初めてのディナー。悩みに悩んだ結果、『ピニェート』を予約した。

新たにオープンしたレストランだったら、まだ彼女も来たことがない可能性が高いと踏んだのだ。

実際はここに至るまで、朱音を喜ばせようと相当な気合を入れて情報収集した。だが彼女の前では、“この機会に来てみたかったので”とあくまで自然に、涼しい顔をするつもりだ。

約束の20分前に着いた透は、化粧室で自分の身だしなみを確認した。

こういうと感じが悪いが、デートでは時々、仕事が押したりして遅刻してしまうこともある。どちらかといえば女性を待たせる側だった自分が、20分前行動なんてどうかしている。

店の入り口で自分の名を告げ、席に案内してもらうと、まだ朱音の姿はなかった。透は、緊張しながら彼女の到着を待った。

19時ちょうど。

店員に促されて入ってきた朱音は、透の姿を捉えると小さく手を振り、ニコッと笑った。

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