今年、私たちの生活は大きく変わった。
“ニューノーマル”な、価値観や行動様式が求められ、在宅勤務が一気に加速した。
夫婦で在宅勤務を経験した人も多いだろう。
メガバンクに勤務する千夏(31歳)もその一人。最初は大好きな夫・雅人との在宅勤務を喜んでいたのだが、次第にその思いは薄れ、いつしか夫婦はすれ違いはじめ…?
2020年、夫婦の在り方を、再考せよ。
◆これまでのあらすじ
冷戦期を乗り越えた2人。千夏の妊娠が発覚する。喜びを分かち合う2人だが、今度は将来の方針でいさかいが起きる…?
▶前回:「ぬるま湯育ちめ…」地方進学校出身の男が“慶應ボーイ”に抱いた劣等感
「意外と色々あるんだなあ」
雅人は、パソコンを眺めながら千夏に話しかけた。
「本当ね。私も知らなかったわ」
2人は、ソファに並んで座って画面を覗き込む。スクロールしていくと、そこには中古物件がずらりと並んでいる。
千夏の妊娠が発覚し、2人は引っ越しを決めた。今......
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この記事へのコメント
会社の復職前講座で夫同伴のものがあって、「送りだけやってイクメン面する人多いけど、本当に大変なのはお迎え!夕飯とお風呂と寝かしつけと保育園の準備。お迎えを半分やったら初めて分担してると思ってよろしい」と外部講師にがつんと言われて、妻の私は助かった。