社会人デビュー Vol.10

華やかな東京生活を謳歌するはずが…。地方出身女子の行く末は?「社会人デビュー」全話総集編

およそ1,400万人が暮らす、現代の東京。

そのうちの実に45%が、地方出身者で占められているという。

東京にやってくる理由は、人それぞれ。だが、そこに漠然とした憧れを抱いて上京する者も少なくないだろう。

これは、就職をきっかけに地方から上京した女が、東京での出会いや困難を通して成長していく「社会人デビュー」物語。

大都会・東京は、はたして彼女に何を与えてくれるのか…?

「社会人デビュー」一挙に全話おさらい!

第1話:「私って、田舎臭い…?」自分は可愛いと思っていた地方出身女が、東京で受けた衝撃

不意に、5歳離れた従姉のことを考えた。東京で働いている従姉とは、そこまで親しい間柄ではないのだが、インスタグラムやFacebookなどのSNSをフォローしていた。

彼女が投稿する写真やそこから見える日常は、まさに東京での充実した社会人生活を物語っている。これまでは流し読みする程度だったが、いざ「東京」を意識し始めると、急に現実のものとして目に入ってくるから不思議だ。

気づけば美咲は、彼女のような生活が送れるような気がして、自分自身が上京するストーリーを頭の中で描いていたのだ。

こうして、始まりは漠然と、しかし次第に「東京」への憧れが強くなっていったのだった。

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第2話:「純粋そうで、可愛いね」上京したての女がイケメン商社マンに見初められた結果、起きた悲劇

迎えた金曜日。社会人となって初めての「華金」であるが、特に何か予定があるわけではない。上京したばかりの美咲には、こっちに住んでいる友達がほとんどいないのだ。

ー今日は帰ってゆっくりNetflixでも見て過ごそうかな…。

こんな時、これが北海道だったら飲みに行く友達がたくさんいるのに。せっかくの初めての金曜なのに、なんだかとてつもなく寂しい気持ちになった。すると、ため息をつく美咲に声をかけてきたのは、瑠美という同期だった。

「ねぇ、佐々木さん。今日の夜空いている?よかったら、私達とご飯でも行かない?」

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第3話:同期の女に外見をディスられ、奮起した結果…。皆の態度が一瞬で変わった作戦とは?

「えっ!?私の…プロデュース計画ですか?」

美咲は、カフェで周囲の目もはばからず、思わず素っ頓狂な声をあげた。

目の前では、先輩の玲奈がにっこりと微笑んでいる。

「そう。美咲ちゃんの改造計画を、私に手伝わせてほしい!アドバイス出来ることがいろいろとあると思うの」

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第4話:「外コンや商社マンと結婚して、勝ち組の妻になるの♡」と豪語する女に抱いた、大きな違和感

終始にこやかに話を聞いていた玲奈だが、そのとき、ふと彼女の表情が曇ったような気がした。そして、一息ついてからこう続ける。

「私は…男性に頼って生きる人生なんてつまらないと思うわ。責任を負わないってことは自由も放棄していることになるもの。自分の好きなことをするために、自分の力で生きた方がいいわよ、東京で働いて、よりそう感じるの」

そう言い切った玲奈は、何かを思い出したように宙を見つめている。美咲はその様子に少し違和感を抱いたのだった。

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第5話:女は、自分より可愛くない子を出会いの場に連れていく!?金曜夜、食事会でのハプニング

「名前聞くまですぐには分からなかったよ。だいぶ雰囲気変わって、すっかり見違えたね!どう、会社は慣れた?」
「はい、少しずつですが…。仕事は楽しいです」

最近「雰囲気が変わったね」と言われる機会が多い。素直に誉め言葉として受け取ってよいのだとしたら、やはり玲奈が力になってくれたおかげだろうか。美咲は純粋に嬉しくて、思わず顔がほころんだ。

そしてその週、さらなる出来事が美咲を待ち受けていた。社会人になって初めての“お食事会”に参加することになったのだ。

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第6話:「3回目で付き合えると思っていたら…」デート当日、映画館で女を襲ったまさかの事件とは

―映画って、けっこう近いし緊張するなぁ。3回目のデートって告白されることが多いって聞くし…もしかして…

そんな淡い期待を抱きながら、六本木へと向かう。TOHOシネマズの入り口で待ち合わせしたのだが、まだ翔平の姿は見えない。

その瞬間、背後から聞き覚えのある声が突然聞こえた。

「やっぱり…あなただったのね」

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第7話:公衆の面前で、女たちから詰め寄られ・・・。男が答えた、信じられない言い訳とは

日曜の昼下がり。六本木のTOHOシネマズは、家族連れやカップルで賑わっている。

そんな中、周りと明らかに異なる空気をまとっていたのは、美咲たちであった。

それもそのはず、翔平は美咲と瑠美のほかに、別の女性…しかも婚約者がいたのだ。二股どころか三股という事実が発覚し、その場は凍りついていた。

しかし、詰め寄る美咲に向かって翔平が放ったのは、意外な一言だったのだ。

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第8話:出会って2回目で、早すぎない・・・?週末デートで女が困惑した、男からの提案とは

誰と会話したらよいのかわからず、当たりをそっと伺う。不意に、玄関から玲奈の彼氏の元気な声が聞こえた。

「お、雅史!待ってたよ!来てくれてありがとう」
「遅くなってすみません」

玲奈の恋人に連れられ、雅史と呼ばれる男が部屋に入ってくる。その瞬間、ちょうど彼とばっちり目が合ってしまった。すると彼の方から会釈をしてくれて、美咲の緊張も少しだけ緩む。

「あそこにいる彼女もさっき来たばかりだよ。玲奈の大学時代の後輩らしい。話してきたら?」

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第9話:「世間のルールや他人と比較しないで」元ライバルの女に核心をつかれ…恋愛初心者の女が取った行動とは

「美咲、久しぶり。ねぇ、今日お昼空いてない?よかったらランチでもどう?」

瑠美は明るい声でそう言ってきたが、過去の彼女の態度を思い出すと、つい警戒してしまう。すると、美咲の心の内を見透かしたかのように、瑠美は続けた。

「あ、特に深い意味はないから。そう身構えなくても大丈夫よ」
「う、うん…。特に予定はないけれど」
「よかった、じゃあ決まりね!」

こうして美咲は、『XIRINGUITO Escriba』で瑠美とパエリアランチをすることになった。

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