—ありのままの自分を、好きな男に知られたくない。だってきっと、また引かれてしまうから…。
高杉えりか、25歳。プライベートはほぼ皆無、男社会に揉まれ、明け方から深夜まで拘束される報道記者。しかも担当は、血なまぐさい事件ばかりだ。
だけど、恋愛も結婚もしたい。そんな普通の女の子としての人生も願う彼女は、幸せを手に入れられるのかー?
◆これまでのあらすじ
えりかは、殺人事件の特ダネをゲットするなど、必死で取材を続けている。
創太との関係も順調だが、職業をまだ打ち明けられてない。そしてトラウマの原因となった元カレと偶然再会し、再びひどい言葉を投げかけられ…
▶前回:「こんな生活送ってる女と、付き合える男いないよ…」25歳の女が、恋人から全否定されたワケ
「それは、元カレの器がちっちゃすぎたなあ」
桑原は、『肴や 呉平』のカウンター席で、八海山 吟醸を注いだお猪口を持ち上げてそう言った。
「例えるなら、このお猪口くらい小さな器だな」
「せめて徳利のほうだったらまだよかったんですけどね…」
えりかは運ばれてきたいくら......
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この記事へのコメント
でも早く八丈島のお土産渡すの巻が読みたい!
良かった、辛いことじゃなくて