
蒸し暑い夜は、焼肉に“赤の泡”を合わせるのがワイン通!
喉を通るシュワシュワとしたきめ細やかな炭酸と、軽やかな後味。
蒸し暑い日々にはやっぱり、弾ける“泡”が恋しくなる。
シャンパンをはじめとして、プロセッコやカバ、フランチャコルタなど大体の“泡”は経験済の大人たちにおすすめの一杯は何なのか?
ワインジャーナリスト・柳 忠之氏に教えてもらった!
Q.暑い夜はやっぱり泡酒!でもお決まりの“泡”には飽きました。実は知らない赤の発泡酒について教えて!
――ひぃ〜、暑い。柳さん、蒸し暑くなってきましたね〜。
柳「そうだね、これからが夏本番。スパークリングワインの季節だね。」
――あっ、そういえば先日、馴染みのイタリアンでランブルスコという赤いスパークリングワイン飲んだんですよ。それがめっちゃ美味しくて。
柳「ランブルスコはエミリア・ロマーニャ州名産の赤いスパークリングワイン。甘口から辛口まであるけれど、クラリンが飲んだのは?」
――う〜ん、たぶん辛口……だと思います。生ハムを注文したら、ソムリエさんが「これがいいですよ」とすすめてくれました。
柳「パルマのプロシュートかな?同じエミリア地方の名産品だから。
昔のランブルスコはコーラみたいにべたべたと甘く、それがアメリカで大ウケした。今は志の高い造り手が、もっとシリアスな辛口のランブルスコを造るようになってるよ。」
赤いスパークリングワインって、実はいろいろある!
――他にも真っ赤なスパークリングワインってあるんですか?
柳「イタリアならピエモンテ州に、ブラケット・ダックイという微発泡の赤ワインがある。甘口で、同じ州で造られるアスティの赤バージョンという感じだね。
それからオーストラリアでもレッドスパークリングの人気が高く、造り手も比較的多い。オーストラリアのメジャー品種、シラーズを使って、ほんのり甘口に仕上げている。」
――えっ、シラーズで甘口、さらにスパークリング?組み合わせがすごすぎて、味の想像がつきません。
柳「辛口にするとタンニンの渋味が目立っちゃうから、甘味でそれを包んでるんじゃないかな。アフターテイストがビターなチョコレートっぽく、なかなか楽しめるよ。」
――フランスにもありますか?
柳「ブルゴーニュ・ムスーという原産地呼称がある。これはブルゴーニュ地方の発泡性赤ワインに与えられた呼称だね。
フランス国内でさえあまり見かけないワインだけど、なんと日本にも......
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