今さら聞けないワインの基礎知識 Vol.39

高級志向から自然派へ!この20年間でワインもトレンドに変化あり!

ファッションにトレンドがあるように、ロゼブームやヴァン・ナチュールの登場など、ワイン界にも流行りがある。

東京カレンダーの誕生20年目を機に、ワインジャーナリスト・柳 忠之氏とともに、20年のワイン史を振り返ってみることにした。

Q.祝・20年目!2001年からの20年で、ワイントレンドはどう変わったか教えて!


――柳さん、早いもので2001年に誕生した東京カレンダーが、20年目を迎えます。

柳「それはおめでたい。うちの娘が2000年生まれだからほぼ同い年。ひとつ下の次女みたいな感じだな。」

――そこで改めて20年の歴史を振り返りたいと思いますが、2001年頃ってどんなワインが人気でした?

柳「チリカベ(チリのカベルネ・ソーヴィニヨン)に代表される98年の赤ワインブームが落ち着いて、次にどんな手を打てばよかろうかと業界が模索していた時期だね。

一方、ちょうどその頃から中国のワイン消費が伸びていった。2002年に万里の長城でチリワインを飲むイベントがあって、北京のデパートのお酒売り場を覗いたら、ありましたよ、フランスの高級ワインが!

シャトー・ラフィット・ロッチルドが邦貨にして20万円くらいしてたかな。

この頃からいわゆる五大シャトーを筆頭に著名ワインの値段が急に高騰し始め、庶民の手には入らないものになっていった。シャトー・マルゴーって飲んだことある?」

――ないですぅ〜。

自然派、ヴァン・ナチュールはワインの価値感を変えた


柳「うへっ。90年代ならまだ飲ませてあげられたけどな〜。それでその後、台頭してきたのが日本でいう自然派、ヴァン・ナチュールだ。」

――今もひとつの地位を確立するヴァン・ナチュールはいつ頃人気に?


柳「2005年頃かな。シャトー・マルゴーやオーパス・ワンといった権威主義的、あるいは商業主義的なワインに対抗すべく登場した、ある種のカウンターカルチャーと言えるかも。」

――同じ頃、居酒屋ブームもあったと聞きました。

柳「まさにそこ。僕らバブル世代は高級フレンチでシャトー・マルゴーを開けることがひとつのステータスだったけど、ロスジェネ世代にはそれがめっちゃダサいわけ。

むしろ庶民的だけど素材にこだわった料理を出す店で、無農薬、酸化防止剤無添加のワインを楽しむことに価値を感じる。彼らがありがたがるワインは、シャトー・マルゴーではなくピエール・オヴェルノワのプルサールだ。

ただ……。」

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