今さら聞けないワインの基礎知識 Vol.30

年末年始といったら泡!今、注目すべきはイギリスのスパークリングだった!

2019年ももうすぐ終わり。

年末年始を彩るパーティーで飲みたくなるのはやはり「泡」だ。

ワインジャーナリスト・柳忠之さんに、泡について聞いてみた。

Q.年末年始は贅沢な泡がいい!泡をもっと美味しく飲むために知っておくべきこととは?


柳「お昼ご飯に明太子おむすびにカフェオレ?変わった組み合わせだね。」

――そうですか? 週に一度はこの組み合わせですけど。

柳「まあ、世の中には変わった嗜好の人はいるからね。去年からシャンパーニュの栽培家組合がミレニアル世代に向けて展開している広告写真もすごいよ。

『いつでもどこでもシャンパーニュ』というタイトルなんだけど、ハンバーガーや宅配ピザと一緒にというのはまだ許せるとして、ゆで玉子やドーナツにもシャンパーニュ……。」

――それは大胆な提案ですね。美味しいんでしょうか?

柳「実際に試したことがないからわからないけど、ゆで玉子はぼそぼそした黄身の食感とシャンパーニュの泡が反発するんじゃないかな。ただ甘口のドゥミセックなら、ドーナツにだって合わなくはないかも……。」

フルートグラスは古い!白ワイングラスが今年流


――ところで今年も年末のパーティーシーズンが到来しますけど、シャンパーニュをふるまうときに、ツウに見せるポイントなんてあります?

柳「細長いフルートグラスではなく、小ぶりの白ワイングラスを使うとツウっぽいよね。」

――えっ、白ワイングラスですか?


柳「うん。フルートグラスは立ち上る泡がきれいに見えるけど、シャンパーニュの風味を存分に楽しむには、開口部が小さくて不向き。

それに対して開口部が広く、先がすぼまった白ワイングラスなら、上昇したアロマがグラスの中に閉じ込められ、シャンパーニュのさまざまな風味を残らず感じとることができる。

とくに熟成の長い高級シャンパーニュなら、フルートグラスではなく白ワイングラスで楽しみたいところだね。」

――赤ワイングラスじゃダメですか?

柳「グラスが大きすぎると泡が飛んでしまうし、香りも拡散してしまう。第一、エレガントさに欠けるんじゃないかな。」

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