夫婦リボーン Vol.6

テレビ会議で目撃した、愛サレ妻生活。夫に溺愛される妻の秘密の過去とは?

今年、私たちの生活は大きく変わった。

“ニューノーマル”な、価値観や行動様式が求められ、在宅勤務が一気に加速した。

夫婦で在宅勤務を経験した人も多いだろう。

メガバンクに勤務する千夏(31歳)もその一人。最初は大好きな夫・雅人との在宅勤務を喜んでいたのだが、次第にその思いは薄れ、いつしか夫婦はすれ違いはじめ…?

2020年、夫婦の在り方を、再考せよ。

◆これまでのあらすじ

夫・雅人と家庭内別居生活を送る千夏。怒りに燃えるなか、目撃してしまった衝撃の光景とは…?

▶前回:「まさか夫が…?」寝室に籠城する妻が感じ取った、エリート夫の異変


「ママー!」

部署の先輩・亜矢子とテレビ会議をしていると、画面に可愛らしい女の子が入り込んで来た。

「ママ、遊ぼー」と言いながら、亜矢子の膝によじ登ろうとする愛らしい姿に、千夏の頰も自然と緩む。

−可愛いなあ。

そんなことを考えながら様子を見守っていると、画面の端に亜矢子の夫が登場した。

「すみません、会議の邪魔をしてしまって…」

そう言って画面に向かって頭を軽く下げた夫は、「まいちゃん、ママはお仕事中だよ。パパと一緒に遊んでようね」と、娘を抱きかかえる。

“舞花、目を離した一瞬で。邪魔して悪かった。ランチは何か買ってくるよ”

“ごめんね。午後、あなたの会議の時は私がみるわ”

そんな会話が電話越しに小さく聞こえてくる。ドアがパタンと閉まったのが聞こえたタイミングで、亜矢子が画面に視線を戻して話しかけて来た。

「ごめんなさいね。続きだけど…」

“ママ”の顔から戻った亜矢子は、チャキチャキと話を進めていく。打合せしている間も、千夏の脳裏には、亜矢子の夫の姿が強く残ったままだった。

−あんな協力的で素敵な旦那さんがいたらなあ…。

冷戦状態中の我が夫・雅人と比べてしまい、千夏は大きなため息をついた。

【夫婦リボーン】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo