お試し夫婦 Vol.10

見ず知らずの男とお試しで!?男女の関係はどうなるのか…「お試し夫婦」全話総集編

結婚相手を見つけるのは、決して容易なことではないだろう。

仮に運良く生涯のパートナーに出会えても、結婚生活が常に平和とは限らない。他人同士が夫婦になるのだから。

だけどもしも、AIがあなたにぴったりの相手を選んでくれたなら…?

ここは、2030年の東京。深刻化する少子化の打開策として、なんと政府は「お試し結婚制度」の導入をした。

3ヶ月間という期間限定で、見ず知らずの男と「お試し夫婦」生活を送ることになった真帆の運命は…?

「お試し夫婦」一挙に全話おさらい!

第1話:「AIが私にピッタリの男を選んでくれる…?」30歳になった女に届いた案内状

「ついにお試し結婚制度がスタートしますね。国が婚活市場に介入とはビックリですが、どうですか?」

「わたし今年34歳なんで、対象外なんですよ。ホント悔しい〜!」

朝の情報番組で、独身の女性タレントがわざとらしく体をくねらせている。今朝は、どのチャンネルもこの話題で持ちきりだ。私も、起きるや否やテレビをつけ、食い入るように画面を見つめていた。

なぜなら今日は、結婚適齢期と呼ばれる人たちにとっても、そうじゃない人にとっても、注目すべき画期的な制度が始まる日だから。

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第2話:「このまま彼と結ばれるのかも・・・」女がそう期待した直後に、起こった悲劇

私はリビングルームで、テーブルに置いた封筒をまじまじと見つめていた。

その封筒には、『お試し結婚のご案内-申請書等 在中-』と書かれている。

昨日のニュースで見た新制度の案内が、こうして自分宛に届くなんて、わかっていたことのはずなのになんだかまだピンとこない。

私は学生時代から彼氏が途切れたことがなく、しかも一度付き合うと長い。だから、結婚について悩んだこともなかったのに、まさかAIに相手を選んでもらうことになるとは。

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第3話:「男と同じ家で暮らすなら、覚悟しなくちゃ…」30歳の女が、男から提案されたこととは

翌日、2回目の顔合わせの日。これがラストチャンス。もしまた相手にNGを出されたり、私が断れば、このお試し結婚制度に二度と参加できなくなるのだ。

自力でゼロから相手を探し、恋愛するのももちろん悪くない。だけど、せっかくの機会を無駄にはしたくないと思っていた。

30歳。見た目は悪くないと思うが、絶世の美女というわけでもない私に、果たしてこれからどのくらい結婚できるチャンスがあるのかわからない。

ーどうか、良い人でありますように...

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第4話:「すごいな…こんな女性、初めてだ」。無口でクールな男にそう言わせた、女の行動

「これから、2人で生活していく上でのルールを決めよう」

健吾がそう提案したとき、私はなぜか、突き放されたような淋しい気持ちになった。

ー彼のこと、好きになったわけでもないのに…。

ここ最近の落ち込む出来事がそうさせてしまったのだとしたら、私は自分で思うよりとても弱い。メッセージのやりとりは面倒だと健吾が言うので、引越し後に直接話し合うことになった。

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第5話:「この男、今なら落とせるかも…」女が誘惑に負けそうになった瞬間、起こった出来事

「あのさ…。昨日は余計なこと聞いちゃって、ごめんね。お互いのプライベートは干渉しない約束だったのに」
「いや、僕もはぐらかしてすみません。前の彼女とはいい別れ方をしなかったから」

さっきからあえてフランクに話しかけているのに、健吾は変わらず敬語を貫いている。卵とベーコン、アスパラガスが自動で温度調整されながら、一気に焼かれ芳ばしい匂いが部屋中に満ちていった。

「今日、夕飯は外で食べてきます。その元カノに、どうしても会いたいと言われてて...」

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第6話:初デートでいきなり、男とお泊まり旅行!?だけどその夜、女が本気になりかけた理由

誰かに心配されることがこんなに嬉しい、ということを私はしばらく忘れていた。

この、”誰かに守られている感”は、婚姻届に印を押したら更に強まるのだろうか。世の女性たちが結婚したい一番の理由は、もしかしたら、こんな些細な安心感のためだったりするのかも。

そんなことを考えながら家に着いた。だがその夜、健吾が私に告げたのは、意外な一言だったのだ。

「真帆さん、急なんですが土日のどちらか空いてますか?僕たち、デートしましょう」
「デ、デート!?」

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第7話:「結婚したくなっちゃった」アイドルみたいに可愛い女友達を、夫に会わせた結果…

「なつめ、いらっしゃい!」
「お邪魔しまーす」

それからしばらく経った土曜の午後、友達のなつめが私達の家へ遊びに来た。健吾は嫌がるかと思ったのに、友達を呼ぶことを許可してくれて、さらに意外なことに、なつめに会いたがった。

もしかしたら私の「親友」がどんな人物か、興味を持ってくれたのかもしれない。そうだとしたらすごく嬉しい。こうして急遽私たち3人は、自宅でランチすることになった。

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第8話:「私もう36歳なの、譲ってよ」突然押しかけてきた女に、“夫”がしたショックな行動

「あなたが、柚木真帆さん?」
「そうです。失礼ですが...」

なんとなく嫌な予感がしていた。そして、その予感は当たってしまうこととなる。

「突然すみません。私、牧野唯香と言います」

ーユイカ・・・。

確か数日前、健吾に電話をかけてきた女性は、間違いなくこの名前だ。

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第9話:元カノと夜遅くに会って帰ってこない男。女が寂しくて取ってしまった行動って?

お試し結婚をしていること、その相手と距離が縮まったと思った矢先に、元カノが現れたこと。そして、その元カノと相手が一緒に居て帰ってこないことを話した。

フミヤは時々驚いた顔をして、相槌は打つものの口を挟むことなく聞いてくれた。

そして、私が話し終えるとようやく口を開いた。

「僕、みんなが幸せになれる、良い方法思いついたよ」
「え?」

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