高嶺のカナ Vol.10

「1回くらいイイよね…?」他の男に誘われた女が、どうしても彼氏には言えないコト

「好きになった相手は、高嶺の花だった」。

もしもあなたが、手の届かないような存在の相手を好きになってしまったら、どうしますか?

石崎健人(27)が恋に落ちたのも、自分には釣り合わないと諦めていたような“高嶺の花”。

それまで身の丈にあった、分相応な人生を送ってきたはずの男が、憧れの女性を手に入れ、結婚まで漕ぎ着けた方法とは…?

◆これまでのあらすじ

健人に突然、距離を置きたいと言われた花奈。そこに、花奈を狙う先輩の龍一が近づくが…?


“前に行ってみたいって話してた店、奇跡的に予約取れたよ!”

龍一からのメッセージに、花奈は思わず「え、嘘でしょ」と、声を出してしまった。

食への関心が薄い花奈でも知っている、名店。一度は行ってみたかった『SUGALABO』を予約できたというのだ。

以前何かの話から、龍一とあの店の話題になり「行ってみたいよね」と話した記憶がある。花奈のミーハー心がくすぐられる。

−1回くらいならいいかな…。

こんなチャンスは、めったにないと思う。健人も許してくれるのではないだろうか。

それに最近は、健人の提案で距離を置くことになってしまい、まともなデートは出来ていない。とはいえ、彼に黙って2人で食事に行くのは憚られる。

彼の現状を考えれば、なおさらだ。

“狭間さんの誘いだから断れなかった”
“どうしても行ってみたいお店だった”

健人が納得してくれるような理由を探してみるが、どうも落ち着かない。

“行っても大丈夫”という自分と、“断ろう”という自分がせめぎあっているのだ。

−ああ、どうしよう。

考えるのが面倒になった花奈は、とりあえずスマホをひっくり返して保留することにした。

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