東京 ブラン・ニュー・デイズ Vol.1

東京 ブラン・ニュー・デイズ:オンライン飲みで5年ぶりに元カレに再会した28歳女が、思わず彼にぶつけた本音

あなたにとって『おうち時間』に彩りをあたえてくれるモノって何ですか?

スパイスのように、日常をちょっぴり楽しくしてくれるモノ。

家にいる時間が長くなっている今日このごろ。

改めて日々の暮らしをワンランク・アップしてくれる“モノ”を探してみませんか?

これは、そんな“モノ”を見つけて、新たな気持ちで東京を謳歌する主人公たちのオムニバスストーリー。


「彼とも、そろそろ潮時かなぁ」

サユリは、ベッドに寝転がったままスマホを見て呟いた。

彼氏とのLINEは、サユリが最後に送ったメッセージに既読がつかないまま。

一方で、女友達からは浮かれた様子で「明日、男友達とZoom飲みするんだけど、サユリもどう?」というメッセージが届いている。

2つのトーク画面を見比べて、サユリは「どっちにも惹かれない…」という言葉を吐いた。

今の彼とは、いつぞやの食事会で出会い付き合い始めて半年。

最初こそ盛り上がっていたような気もするが、最近は、彼のことが好きかと訊かれると即答できない自分がいる。そして恐らく、相手も同じ気持ちであろうことにも気づいている。

外出を控えて家で過ごすようになってから、わかったことがある。

レストランに行ったり、映画を見たりとデートらしいことをしていないと、彼とは会話が続かない。

最近は彼氏に会うくらいなら、Netflixでも見ている方がいいと思うようになってしまった。

だからと言って、友達が誘ってくれたZoom飲みにも惹かれない。

「あーあ、何か面白いことないかなぁ」

半ば投げやりに呟いた声は、一人暮らしをしている中目黒の静かな部屋に響く。

それにここ最近、仕事もリモートワークが続いていて、最初こそ『お家で仕事ができるなんて快適!』と思っていたが、中弛みしていてやる気が失われている。

仕事もプライベートも、何か物足りない。

そんなことを考えながらスマホを触っていると、ある記事が目に飛び込んできた。

『新進気鋭の若手起業家、麻生伸也氏(28歳)が語る』

ーえっ、これって、もしかして…伸也?

20歳で起業してから8年目。急速に成長を遂げる会社の若手起業家として伸也がインタビューされている記事だった。

麻生伸也は、5年前に別れた元カレだ。

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