女課長アリサ Vol.10

恋愛より仕事の32歳女が選んだ幸せの形とは?いよいよ明日で最終話!「女課長アリサ」全話総集編

「恋も仕事も順調」なんてあり得るのだろうか?

必死に仕事に打ち込んでいたらプライベートは疎かになり、

かといって婚活に精を出していたら、キャリアを追い求めることは難しい。

今日も働く女子達は、仕事とプライベートの狭間で自分らしい生き方を模索している。

大手証券会社で働く、野村アリサ(32歳)は、問題児ばかりが集まる丸の内本店・営業8課の課長に任命される。

これは「女課長アリサ」が、仕事と恋愛に悪戦苦闘しながら成長していく物語である。

「女課長アリサ」一挙に全話おさらい!

第1話:“彼氏と自然消滅...?” 気付けば2ヶ月連絡していない、32歳キャリア女子の葛藤

―午前中のアポは10時に六本木か...。それまでに提案資料を準備して、その前にあのお客様に電話して...。

身支度をしながら、いつも無意識に今日一日の流れをシミュレーションしている。

髪の毛を綺麗に整え、慌ただしくコーヒーを流し込み、セオリーのジャケットに腕を通す。家を出る前には必ず全身ミラーの前に立ち、心の中で静かにつぶやく。

―よし。戦闘準備完了。

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第2話:「仕事だけの人生ってイタイ!」8コ下のOLの言葉で、結婚相談所に入会した32歳女

誰もが電話をかけているなか、話しかけようと祐奈を探したが姿がない。刻一刻と時間が経っていき、一分一秒も惜しいと言った心境だったが、待てど暮らせど席に戻ってこないのだ。

「全く、こんなときに三井さんてどこに行ってるのかしら?」
「メイク直しじゃないですか、いつものことですよ!」

アリサが独り言のようにつぶやくと、他の課員が答えた。本店のお荷物である8課の中で、特に目に余るのは2年目で24歳の三井祐奈だった。

第2話の続きはこちら

第3話:「1度の過ち、見て見ぬフリする?」寿退社目前で、男の裏切りを知った24歳女

この夜も、みんなが食いつく話題がどんどん提供されていく。体に程よくアルコールが染み渡った頃、同期の一人が、もったいぶりながら話し始めた。

彼女は社内で既に色んな男性と関係を持っており、その話を赤裸々に語ることを楽しみとしている。この日も、みんなは「また?」と呆れながらも、自然と聞くモードに入っているのだ。

「実はさー、昨日、1課の佐藤さんと飲みに行った帰りに、なんとなく彼の家に泊まっちゃったんだよね」

―え?嘘でしょ・・・?

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第4話:「別れた方がイイのはわかってる…」24歳・腰掛けOLが、彼と決別できた理由

「起きたことはなかった事に出来ないから。私は浮気するような人と付き合い続けるとか考えられないの」
「そうか・・・。わかった・・・」

考え直してくれ!と家にまで押しかけてくる姿を想像していたのに、思った以上にあっさりと受け入れられてしまって少々がっかりしてしまった。

―この期に及んで、一体何を期待していたんだろう?浮気された過去はなくならないのに・・・。

少し前だったらまだ決断できなかっただろう。それでも、祐奈が潔く別れを選択できたのには、実は理由があった。

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第5話:「残念!条件はいいのに・・・」初デートの後、2回目がない女の特徴とは

「野村さん、残念ながら前回お見合いをされた方から、今日お断りが来たんですよ」

―はぁ。また、断られた・・・

アリサは落胆の気持ちが隠せなかった。それは2日前。登録している結婚相談所のコーディネーター久保田さんからの着信に気づき、お昼休みにオフィスを出てかけ直した時のこと。

あまり明るいトーンとは言えない久保田さんの声に、アリサは少し身構えた。

第5話の続きはこちら

第6話:「その言葉ずっと欲しかった…」自信喪失していた男を救った、女のある一言とは

2年前の8課は今のような落ちこぼれ集団ではなく、むしろ本店で1位2位を争うチームだった。

それは、本店のエース佐藤が、かつてはこの課にいたからである。佐藤と大和は同じタイミングで3年前に本店に異動してきたのだ。

彼は大和よりも4つ年下だが、本店に来る前から表彰の常連で、社内でその名を知らない者はいなかった。

大和も自分としては佐藤と同じく、鳴り物入りで異動してきたつもりだった。

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第7話:仕事が好きな女は、婚期を逃す・・・。いつものパターンに愕然とする、32歳女

大和が祐奈の異変に気付いたのは、アリサの予定が祐奈の同行訪問で埋まっていることからだった。

前の課長は目先の数字を追うのにいっぱいいっぱいで、新人だった祐奈のことを完全に放置していた。というよりも、そこまで気が回らないほど追い詰められているように見えた。

アリサが朝会で若手社員に、どこにでも同行するからどんどんアポを取るように指示していたが、祐奈はそれをそのまま実行しているようなのだ。普通に考えて課長を同行させるほどではない小口取引の顧客にまで、アリサを連れて行っている。

―こういうやたら素直な奴の方が、結構営業出来たりするんだよな・・・

第7話の続きはこちら

第8話:「東大でも出ていたら、明大はちょっと…」27歳証券マンの出世が厳しいワケ

それは先月末のこと。アリサは東海林とともに大手企業の取締役のお客様のもとを訪れていた。

少し早めに到着した二人は、案内された役員室で静かにお客様を待っていた。緊張した空気の中、アリサが小声で東海林に向かってささやく。

「まずは東海林さんが、いつも通りお勧めしてください、必要に応じて私がしゃべりますね」

そうアリサが言い終わったタイミングで、お客様が素早く部屋に入ってきた。

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第9話:「これを逃したら、一生結婚できないかも…」妥協するか、悩む32歳女

震える携帯に目をやると、久保田さんからの着信だった。

―何の用だろう?こないだ、真田さんとのお見合いを断ったことかしら。

全く上手くいかない自分を担当してもらっていることに、若干の申し訳なさを感じる。

それが彼女の仕事だと言ってしまえばそうなのだが、久保田さんの営業成績に少しでも貢献したいと思ってしまうのは、職業病だろうか。重たい気分で電話に出ると、久保田さんは思いの外明るいトーンで話し始めた。

第9話の続きはこちら

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