ピンクが好きってダメですか? Vol.2

「私の黒歴史は、忘れて…!」再会した同級生に懇願する、エリートOLの消したい過去とは

ピンク。プリンセス。キラキラしたアクセサリー。ふわふわのスイーツ。

子供のころから変わらない、大好きなものに囲まれて生きていたい。

それなのに…社会の最前線で男性と肩を並べて働く私は、女を捨てて男のようにふるまわないといけないの?

私、ピンクが好きってダメですか?

◆前回までのあらすじ

“美人すぎる研究員”としてメディアにも出演する笹本桜(27)は、その仕事ぶりからは想像もつかないほど、ガーリーで可愛らしいものが好き。

そんな桜は、男勝りな同級生・石川夏希(27)と再会。しかし、再会を喜ぶ夏希に対して、桜は焦りながら「昔のことは言わないで」と頼み込むのだった。


”黒歴史”

という言葉が使われ始めて、どれくらいが経ったのだろうか。

桜にとって、高校時代は今思えばまさに“黒歴史”。振り返ると恥ずかしさのあまり、逃げ出したくなる。

「夏希ちゃん、勘違いしないで。当時が辛かったわけでも苦しかったわけでもないの。友達もいて楽しかったし、勉強に打ち込んだのも良い思い出」

まるで何かを弁解するかのように桜は繰り返し、最終的にはこう懇願するのだ。

「でも、当時の私のことは、お願い。忘れて!」

夏希は、必死な形相の桜に半ば呆れながら言った。

「別に言いふらしたりするつもりはないけど、忘れろって言われても無理があるよ」

桜のあまりにも悲痛な表情を見て、夏希は同情しつつも思わず笑ってしまうのだった。

「もう。なんで笑ってるのよ」

「ごめんごめん。なんか、かわいくて」

「からかわないで!」

昼下がりの中庭のベンチで再会した二人は、並んで座ったまま、ともに過ごした学生時代に思いを巡らせた。

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