出世欲☆ガール Vol.3

「頑張っても出世できないのなぜ?」被害者ヅラをする女の、大きな間違い

“仕事”は、給与をもらうための手段。

そう割り切って仕事をしている人も多いのではないだろうか。

倉田梨沙(24)もそのうちの1人。ごくごく普通のOLで、出世欲だってもちろんない。

“最低限”で仕事をこなす、どこにでもいる平凡な女の子でもキャリア女子になれるのか?

◆これまでのあらすじ

仕事にやる気ゼロの梨沙(24)は、若手のエースである加藤晴人から「仕事に向き合うように」とアドバイスをされる。

そのアドバイスに従った梨沙は、初めて仕事で充実感を得ることができ、これからは真剣に仕事に向き合ってみようと決めたのだった。


「…来年は絶対に昇格できるよ!」

「うん…。でも、去年も今年こそは!って期待して頑張ってきたけど上がらなかったし。もう期待なんてしちゃ駄目なんだよ…」


梨沙が、いつものようにコーヒーを淹れにカフェスペースに向かうと、同じ部の女性の先輩二人がなにやら、コソコソと話をしていた。

―いけないと思うけど、ついつい聞き耳立てちゃうんだよね…

先輩二人は梨沙の存在に気付いたのか声が小さくなり聞き取れなくなったが、今にも泣きそうな声だということは分かった。

―“来年は昇格”って…?先輩、昇格しなかったんだ。

今にも泣きそうになっている先輩は、梨沙と同じ職位で、1年先輩の田中麻衣子だ。

彼女は、周りの状況によく気付き、いつも誰かの仕事を手伝い、とても気遣いのできる、仕事に一生懸命な人だ。

梨沙は、田中先輩が昇格できないということは、自分にも昇格はないと思い知らされてしまう。

-はぁぁ…。現実はやっぱり厳しいなー。

コンテストから3ヶ月が経ち、これまでの愚痴ばかりだった自分がウソのように仕事に前向きだ。

新しい研修を企画するだけではなく、率先して先輩や上司の手伝いを買って出るようになり、忙しくも楽しく仕事をしていた。

-やっぱり、ここ最近頑張っているからって、こんなに早く昇格はないかぁ…。

複雑な気持ちでカフェスペースを出ようとしたところで、梨沙の前に、意外な人物が現れた。

【出世欲☆ガール】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo