今さら聞けないワインの基礎知識 Vol.31

2020年のワイン始めは、東カレ的2019年ベストワインはいかがですか?

――タコ?

柳「写真をお見せできないのが残念。」

――それはたしかに珍品ですね。お味はいかがでした?

柳「アロマティックで酸味が高く、アルコールはやや低め。ほのかな渋みをもち、優しく染み入る味わいとメモに書いてあるね。」

――美味しいのか、そうでないのかよくわからないコメントですが、では次。2019年一押しの泡ものは? シャンパンでも他の産地のスパークリングでも結構です。

ベストオブベストはトスカーナのメルロー


柳「売り物じゃないけどいい?」

――まぁ、いいでしょ。

柳「ドゥ・ヴノージュというメゾンが造っている『ルイ15世』の96年ヴィンテージ。

ドライフルーツにハチミツ、モカ、少しシャンピニヨンのニュアンスも混じっていたけど、フレッシュ感もあり、全然老いた感じはしなかった。同じく96年では『ドン ペリニヨンP2』もよかったな。」

――だんだん聞いてて腹立ってきました。さすがにシャンパンはすごいの飲まれてますね。


柳「これも仕事です(きっぱり)。」

――では最後に。全ジャンル含めて2019年のベストワインは?

柳「カステッロ・ディ・アマの『ラッパリータ』07年。

キャンティ・クラッシコ地区のメルローから造られたワイン、いわゆるスーパータスカンだね。標高が高くて涼しく、石灰粘土質土壌というまさにメルローにはうってつけの土地に畑がある。

12年熟成してもまだ若々しく、しなやかで丸みがあるのに一本筋が通った感じ。これほど完成度の高いメルローにはなかなかお目にかかれないよ。

逆に、2019年の一押しワインはなんだった?」

――う〜ん、オーパス・ワンかな?

柳「セレブだね〜。」

たとえば、こんな1本
「カステッロ・ディ・アマ ラッパリータ」

超絶に素晴らしいキャンティ・クラシッコを造るカステッロ・ディ・アマが、85年から造っているメルロー100%のスーパータスカン。アカデミー・デュ・ヴァン主催のブラインドテイスティングで、87年のラッパリータが88年のペトリュスを打ち負かしブレーク。在庫僅少な一本。

¥26,000/エノテカ TEL:0120-81-3634


教えてくれたのは、柳 忠之さん

■プロフィール
世界中のワイン産地を東奔西走する、フリーのワインジャーナリスト。迷えるビギナーの質問に、ワインの達人が親身になって答える。

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