マルサンの男 Vol.10

「あなたはとんでもない人だ…」男を知るために、29歳の女がやった禁断の行為とは

男も女も、誰だって恋愛しながら生きていく。

だから愛するカレには、必ず元カノがいる。

あなたの知らない誰かと過ごした濃密な時間が、かつて存在したかもしれないのだ。

愛するカレは、どんな相手とどんな人生を歩んでいたのか――?

幸せ未来のため、相手の過去を知ることは、善か悪か。

あなたは、愛する相手の過去が、気になりますか?

◆これまでのあらすじ

29才の南美は、6才年上の恋人・数也がプロポーズを考えていると知り、幸せの絶頂にいた。だが同時に、彼の2度の結婚歴がどうにも気になっていく

1番目の妻・竹中桜2番目の妻・福原ほのかそれぞれと密会し、誤解を解き、不安を乗り越える南美。

だが元妻たちとの密会に気づいた数也から別れを告げられてしまう。くわえて親友・茉里奈も、かつて数也と交際直前まで関係を築いていたと発覚した。

恋人と親友を同時に失った南美に追い打ちをかけるように、数也の結婚歴はなんと、2度でなく3度だと判明して…。


数也が学生結婚した相手、平木真穂の実家は、世田谷区の閑静な住宅街にあった。

秀人の情報どおり、そこは3代続く老舗の蕎麦屋。

古き良き店構えはどこか懐かしく、のれんをくぐると、温かみのある雰囲気になんだかほっとする。客は家族連れだけでなく、若いカップルも多い。

「いら......


この記事へのコメント

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No Name
なんか、土足で人の心に入り込むどころじゃない、ストーカー的な気持ち悪さ…「迷ったら走れ」「後ろを振り返ったら終わり」もウザイ。こんな人身近にいたらイヤだわ。本当に「とんでもない人」
2019/11/03 06:0199+返信10件
No Name
小説とはいえ子供を亡くしたご両親の元へ、ご本人を知ってて訪ねるならまだしも、そんな理由で伺う事、、わたしには出来ないし、わたしの周りも誰もしない。
2019/11/03 07:1399+返信3件
No Name
普通に、
真穂を自分の運転で死なせてしまった現実を受け入れられずに葬儀に出れなかった。
もうこのような思いをする人間が出ないように、車の安全装置を開発したい
とかでしょ?
てか、婚約破棄された理由が、「自分の過去を調べ回るな。気持ち悪い」って感じなのに、まだ更に調べようとするなんて、狂気的じゃない?
さっさと好きだと言ってくれた男友達と結婚し、人のこと探るのが好きなようだし探偵会社への転職をオ
ススメします。
2019/11/03 07:2099+返信4件
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