妥協婚 Vol.4

「夫に触れられたの、いつだっけ・・・?」朝まで帰ってこない男を待つ、妻の悲鳴

愛情のない夫と一緒にいる辛さ


「最初に違和感を感じたのは、婚約中のことでした。元カレとかと比べると、愛されていると心から実感できたことがないかもって…」

元々和人さんは、感情を表に出さないタイプ。それ故、愛情表現もなく、常に忙しそうでイライラしていることが多かった。

また和人さんには、そもそも結婚願望がなかった。それでも彼が結婚を決めたのは、麻里子さんへの愛情というより、親からの圧力や世間体を気にしての決断だったのではないか、と語る。

「でも、私はそれでも良かったんです。主人のことが好きだし、結婚できて本当に幸せだったんです」

しかし当初の違和感は結婚後、確信に変わってしまった。

「仕事が上手くいっていない時など、家でもピリピリしているし、私も話しかけられない状態になることも。そんな時、私はどうすることもできなくて、ただ部屋の隅で邪魔にならないように静かに過ごすと決めています」

そうやってひっそりと過ごしていると、和人さんの中に麻里子さんがまるで存在していないように感じることもあるという。

「結局、彼は自分しか見ていない。主人にとって、私の存在は一体何なのでしょうか…」

また結婚後の悩みは、それだけではなかった。

ここ最近になって、和人さんの帰りが急に遅くなったという。


「“どこへ行っていたの?”と聞いても、“仕事”の一点張りで。でも彼に稼いできてもらっているという負い目もある上、今の生活ができているのは主人のお陰なので、何も言えなくて」

好きな物を自由に買える生活は手に入れられた。

結婚したことによって、幼い頃から心のどこかにずっとあっ......


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