2019.08.17
デートにおいて、恵比寿は鉄板中の鉄板。今、女子が喜ぶのは、センスのいいワインと料理のある癒される雰囲気のビストロだ。
細かなことを忘れ、ふたりでボトルを開けてゆっくりと飲めばいつにも増してお酒が美味しい。しっかり差をつけたい人へ、最前線のビストロをご紹介。
経験豊富なシェフが手がける多彩な料理が魅力『小泉料理店』
恵比寿南の交差点から歩いてすぐという好立地に、位置する『小泉料理店』。
オーナーシェフは、フレンチをメインに和食や中華などさまざまな経験を積んだ小泉氏。
彼が作り出す料理は、とにかく多彩。旬の食材を使用し、ほぼ日替わりで料理を提供しているという。
小泉氏の多彩な経験を感じさせる代表的な料理のひとつが、前菜メニューの中に必ず入れているという「シュウマイ」だ。
この日は「鴨とモツのシュウマイ」であったが、桜海老やセミドライの自家製しじみなど、時期により使用する食材を変えながら提供しているという。
ソーセージからこのメニューに辿り着いたという小泉シェフ。実際に味わってみると、確かにシュウマイを食べているのだが、いつのまにか口の中はソーセージ……そしてこれが意外なほどにワインとの相性抜群で、どんどん杯が進んでしまう。
続いてオーダーしたのは「ホタテのカルパッチョ」。ホタテは、飽きがこないよう一皿に生と炙ったもの2種を用意。
ビーツのソースやセビーチェソースもホタテの食感や味わいに上手く寄り添ってくれている。
また、ベルガモットでマリネしたホワイトアスパラのシャキシャキとした軽やかな食感も堪らない。
メインには「鴨のロースト」をオーダー。絶妙な火入れで焼き上げられた鴨は、ジューシーで柔らか。
赤ワインと柑橘系ソースというクラシックな味わいの中に、砕いたカカオの芳香やニラのソースが重なり、素晴らしい一皿に仕上げられている。
この日付け合わせには添えられたのは、舞茸。野菜は青山で開催される「ファーマーズマーケット」で売れ残ったものを仕入れ使用するのもシェフのこだわり。
彼から私たちに語られる、生産者の食材への想いを聞けば、美味しさが一層増すだろう。
同店をより楽しみたいならば「おまかせAteコース」(3,800円~)をオーダーするのもおすすめ。
このコースの一皿目に登場するのは、なんと何ものっていないプレート。そこにそれぞれが選んだワインに合わせて、7~8種の前菜が次々に盛られていくのだ。
通常は料理にワインを合わせるが、これはまさに“逆ペアリング”!ワインが進まないはずがないのである。
コースは他にも、季節の前菜や魚料理、肉料理(豚、鹿、牛により価格は異なる)が用意され、大満足の構成になっている。
21時以降になるとシェフから「お食事はいかがですか?」と声がかかる。
メニューには前菜とメインが記されているだけだが、裏メニューとして〆系の料理も毎日用意しているという。
この日はシェフ手作りの海藻バターを使った「ハマグリのパスタ」が登場。シンプルな調理でありながらも、ハマグリの出汁と海藻バターの旨みのかけ算により美味しさが倍増したソースが、箸を止まらなくさせる絶品パスタだ。
デザートにぜひオーダーしてほしいのが大人に好評な「プリン」だ。
特徴は、上にのるカラメルソース。見た目からも分かる通りかなりビターな味わいに仕上げている。このビターなカラメルと卵と牛乳、きび糖で作るシンプルなプリンの相性は抜群。
しっかりと料理とワインを楽しんだ後でも、このプリンを味わいながらもう一杯デザートワインを楽しみたくなる大人の甘味だ。
料理人としての修業だけでなく、ワインやチーズ作りなど食を通じた様々な経験を経て『小泉料理店』を開業した小泉シェフ。
食材やワインについてシェフと会話も同店の料理を美味しくするスパイスのひとつなのである。
ゆったりとした空気が流れ、ついつい長居したくなる新店『小泉料理店』は、間違いなく通うほどに楽しくなる名店のひとつだ。
爽やかなモヒートの清涼感を『DRUNKARD 恵比寿店』
場所は恵比寿から白金へに向かう途中、「恵比寿郵便局」からほど近い場所にある。
全面ガラス張りで店内の様子が一目瞭然なので安心感があり、カウンター内では4人のスタッフがキビキビと働いている。 いつ見ても、活気に溢れたお店だ。
この店、もともとは西麻布・日赤通りで1984年にオープンした人気バーで、3年半前に恵比寿に移転。 それゆえ、カクテルはお手の物。
特に名物のモヒートは、キューバの有名バーのレシピを元にしており、溢れんばかりのスペアミントが清涼感を感じさせる一杯だ。
小腹が空いたら、オーナーの山川 真さん自ら腕を振るうビストロ料理を是非。
前菜盛り合わせや熟成パルマハムなどの軽いものから、リゾットを詰めたうずらのローストといった本格的なフレンチまで、実に幅広いラインナップ。
自家製にこだわり、パスタやソーセージ、お通しのブリオッシュまでも手作りというから、食の好奇心まで満たされること請け合いだ。
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