12星座の女たち Vol.5

夫の不貞を、週刊誌に暴かれた妻。ポジティブな“獅子座”女が、珍しくハマった負の連鎖

人生には思いがけない出来事が、いくつも用意されている。

良いことばかりが人生ではない。

受け止めきれずに取りこぼしてしまうこともあるだろう。時には呼吸ができないほど苦しい時もある。

そんな困難に直面し、心が折れてしまいそうになった時、ほんの少しだけ背中を押してくれる存在に出会えたたら、人生は好転していくのかもしれない—。

これは生まれ月の違う12星座の女たちが、ある存在をキッカケに自分を取り戻していくストーリーである。

前回は、友達止まりの恋に悩む“かに座の女”を紹介した。今回は―。


名前:沖山亜紀(36歳)
誕生日:8月19日
職業:ママモデル
住居:麻布十番

Case.4 人の期待を、裏切りたくない獅子座の女


「あ、それってこの前インスタに上げてたやつですか?」

スタイリストの女性が、亜紀の右手薬指に収まるリングを目ざとく見つけた。

「え、ええ。」

銀座で一目ぼれして購入した、プラチナリング。この前インスタグラムに投稿したばかりだったが、面と向かって指摘されると何だか少し気まずい。

#ご褒美
#10年間おつかれさま
#愛をこめて

そんなハッシュタグを添えて、リングを嵌めた手でシャンパングラスを持つ画像を、亜紀は一昨日の夜に投稿した。

1か月ぶりの投稿は“いいね”の数が思ったほど伸びず、コメント欄には「必死過ぎる」「痛い」という辛辣な言葉が目立った。

そのコメントの中でも、特に亜紀の心を抉ったのがこれだ。

―かわいそう。

称賛の言葉や誹謗中傷に混じっていたこの同情の言葉は、想像していたよりもずっと亜紀を苦しめた。

挙句、画像を投稿した翌日にはネットニュースにこんなことを書かれてしまったのだ。

「ママモデル・亜紀、離婚へのカウントダウン!意味深な右手のダイヤモンド」

【12星座の女たち】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo