今さら聞けないワインの基礎知識 Vol.22

送別会シーズン到来!大人に喜ばれること間違い無しの、ワインの粋な選び方

春は出会いと別れの季節。お世話になった大切な人へ贈り物をする機会も多いはず。

日持ちを気にしなくていいし、場所をとることもないワインは、大人の贈り物の定番ともいえるだろう。

そこで悩ましいのがその選び方。王道のネームバリューありきの選び方ではなく、「別れ」をお洒落に演出する一本はなにか?

ワインジャーナリスト・柳忠之氏に聞いてみた!


Q.お世話になった相手への贈り物。お別れにふさわしい、誰にでも喜ばれる一本は、どんなワイン?


――柳さん、柳さん!職場を離れる方にワインを贈りたいんですけど、何かおすすめはありませんか? お別れにぴったりの一本。

柳「『別れのワイン』か。刑事コロンボにそんなタイトルがあったな。」

――刑事コロンボ? 大昔のテレビドラマですね? 母が若い頃、見てたとか……。

柳「そう、70年代にNHKで放送していたアメリカの刑事もの。とくに『別れのワイン』は、シリーズ最高傑作との呼び声高く、当時小学生の僕でもしっかり記憶に焼き付いてるよ。

犯人はずば抜けた試飲能力をもつワイナリー経営者でね。ところがその才能が仇となり、まんまとコロンボの罠にはまって、墓穴を掘るというストーリーだった。」

『別れのワイン』といえば、モンテフィアスコーネ

――それで、どうして別れのワインなんですか?

柳「犯人を車に乗せて連行するラストシーンで、コロンボがワインをふるまうんだ。そのボトルを手に犯人が言う、「モンテフィアスコーネ。最高のデザートワインだ。別れの宴にもふさわしい」ってね。」

――へぇ〜、モンテフィアスコーネ。

柳「ところが実際の「エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ」は、辛口または薄甘口の凡百なワインで、最高とは言いがたい。まぁ、そのへんは古いドラマの演出ミスと思えば腹も立たない。」

――せっかくの一本が、イタリアの日常酒じゃ相手に申し訳ないですね。ほかにお別れにぴったりのワインはあります?

この記事へのコメント

Pencilコメントする

コメントはまだありません。

【今さら聞けないワインの基礎知識】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo