金曜日、少し違う女の朝の1時間。“今夜待ちうける何か”を期待する女心とは?

朝起きて出かけるまでの支度の時間。ルーティーンのようで、金曜の朝はいつもとちょっと違う。

気持ちもバッグの中身も華やかさがほんの少しだけ増すものなのだ。

たとえ予定がなかったとしても、〝もしかしたら……〞の期待が女の朝を変える。その心もちが何かを引き寄せるかもしれない。


会社を出るとき万全であればいい。だから朝は、メイク薄めで。

金曜の朝が晴れていれば、それだけでスタートは上々だ。

カーテンを開けるといつもより目覚めがよくて、余裕があるから美顔スチーマーを顔にあてた。

嫌なことも特別なこともない、ありふれた一週間だった。

一度デートした人から時おりLINEがあったくらいで、ランチの合間にそれを平温のテンションで返し、ご挨拶のスタンプを2連打して会話を終える。

今夜の予定は入っていない。職場の友達とさくっと飲みに行く可能性はあるけれど、話がなければ、東京駅のデリでいいお惣菜を買って帰ろう。

無理はしない。金曜にはいいなりゆきがあるもので、女ふたりで飲んでいて男性二人と合流することもあれば、イタリア食材店で声をかけられたこともある。

5日間働いた最後の夜は、やっぱり街自体が浮き足だって、いつもより他人との距離が近くなる。

だから、キメ過ぎないけど、チャンスに備える。


他の曜日より充実するポーチの中身。この重さと夜の完成度は比例していく。

朝の時点ではベースメイクとリップは薄め。マスカラはしっかりつけるけど下睫毛にはまだつけない。

ポーチには赤のリップを忍ばせた。これを使う瞬間があるかもしれないと思うと、自然と軽やかな気持ちになって目線が上がる。

誰にも見られないけど、ポーチもかわいく清潔に。いつもより膨らんだその形が、金曜の高揚感を煽る。

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo