今さら聞けないワインの基礎知識 Vol.22

送別会シーズン到来!大人に喜ばれること間違い無しの、ワインの粋な選び方

柳「う〜ん、「別れ」か。そういう意味合いを含んだネーミングやストーリー性をもつワインは思いつかないな。あっ、ちょっと待って。僕の高校の同期によく当たると評判の占い師がいるから、彼女に聞いてみることにしよう。」

――柳さんには、変わったお友達がいらっしゃるんですね。(電話中)

柳「――わかったよ。東の産地で造られた赤。ヴィンテージは若く、酸味があるもの。ラッキーカラーは金と青。この条件に合うワインを贈れば、その人の才能が新しい職場で開花するそうだ。前途が祝されるようにと、選ぶのも一手だろう?」

――ほ〜、なるほど。ならば、具体的にはどんなワインがそれに相当しますか?

柳「東なら東欧でもいいけど、極東の日本ワインなんてどうだろう。酸味のある赤ワイン用品種ならピノ・ノワールかな。あとはラッキーカラーのラベルのものを探すといい。

ただ、日本のピノ・ノワールはそれこそ当たるも八卦、当たらぬも八卦で、ブルゴーニュ以上に当たり外れが大きいから要注意だけどね。」

――そんな〜(涙)。せっかく贈るなら確実に美味しいワインがいいですよ〜。


幽閉先からも注文していたナポレオンの別れのワイン

柳「そしたら占いの結果はひとまず置いといてだね。贈られた人が喜ぶような、ストーリー性のあるワインであることが必須だよね?」

――そうですね。それほどのワイン通ではないから、知る人ぞ知るワインより、面白いエピソードが添えられるワインがいいですね。

柳「それから大事にとっておいて、何年か後に再会した際、一緒に開けられるような、熟成ポテンシャルもあったほうがよくない?」

――たしかに! いざ開けた際にワインの熟成とお互いの成長を語れたら素敵でしょうね。

柳「それなら南アフリカのコンスタンシアで決まりだな。」

――なんですか、それ?

柳「南アフリカに現存する最古のブドウ園で造られている甘口デザートワイン。18世紀から19世紀にかけてヨーロッパに輸出され、時の王侯貴族やブルジョワジーに大いにもてはやされた。

あの皇帝ナポレオンもお気に入りで、セント・ヘレナ島に幽閉されていた時でさえ、注文を欠かさなかったと伝わる逸品さ。30年はゆうにもつよ。」

――エピソードといい、熟成のポテンシャルといい申し分ありませんね。柳さん、ありがとうございます。

たとえば、こんな1本
「クライン・コンスタンシア ヴァン・ド・コンスタンス2014」

1685年に時のケープ総督シモン・ファン・デア・ステルによって、ケープタウンの南に開墾されたのがコンスタンシア農園。1778年にクルーテ家のものとなり、主にマスカット種から造られる甘口ワインで名声を馳せた。一時期途絶えたものの、1980年代に復活。

¥11,880/(株)ラフィネ TEL:03-5779-0127


教えてくれたのは、柳 忠之さん

■プロフィール
世界中のワイン産地を東奔西走する、フリーのワインジャーナリスト。迷えるビギナーの質問に、ワインの達人が親身になって答える。

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