人はいつだって、恋できる。だが振り返ったときにふと思うのだ。
あのときの身を焦がすような激しい感情を味わうことは、もうないのかもしれない。あれが「最後の恋」だったのかもしれない、と。
それは人生最高の恋だったかもしれないし、思い出したくもない最低な恋だったかもしれない。
あなたは「最後の恋」を、すでに経験しているだろうか…?
この連載では、東京に住む男女の「最後の恋」を、東京カレンダーで小説を描くライター陣が1話読み切りでお送りする―。
今週の主人公は、先週の主人公、菜々子の長年の友人であった亮平35歳。自身の離婚をきっかけに菜々子との久々の再会をした亮平だったが…。
「経営企画部の谷村課長代理、離婚したって噂、知ってる?」
ランチタイム終わり。会社のリフレッシュエリアにコーヒーを取りに行こうとしたら、自分の名前が聞こえてきたので、ドアの前で反射的に足を止めてしまった。
「え!マジで!?それ本当なら、私誘ってみようかな。ルックスが超タイ......
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この記事へのコメント
色んな後悔や教訓の上に成り立つのが大人の恋愛ですよね〜私は結構納得のラストだったなぁ😊
個人的にはもう一度ジャカルタ夫に出てきてほしかったです(笑)