最後の恋 Vol.5

「1番好きな人とは、結婚できなかった」世間体に惑わされ自分の気持ちを無視した女の、悲しい習慣

人はいつだって、恋できる。

だが振り返ったときにふと思うのだ。

あのときの身を焦がすような激しい感情を味わうことは、もうないのかもしれない。あれが「最後の恋」だったのかもしれない、と。

それは人生最高の恋だったかもしれないし、思い出したくもない最低な恋だったかもしれない。

あなたは「最後の恋」を、すでに経験しているだろうか…?

この連載では、東京に住む男女の「最後の恋」を、東京カレンダーで小説を描くライター陣が1話読み切りでお送りする―。

前週は、最後の女として一樹と結婚した女・茜を紹介した。

今回は、茜の後輩である沙希の姉、真希の物語である。


結婚至上主義の世の中に対する違和感


「ね、お姉ちゃんはどう思う?私はやっぱり、他の女に目移りするような男とは結婚したくないなぁ」

「だって浮気を許すってさ、相手の男になめられてるってことでしょ?」

興奮しながら喋り続ける妹・沙希の話を聞きながら、私はいつものようにコーヒーにミルクを注いだ。

深い褐色が......


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