「…本当に君は、理解が遅いよね。僕がわざわざ一緒に行ってあげるっているのに、何様のつもり?とにかく、明日の外出は不要だからね。」
ーうん、ちゃんと録れてる。
ピッ。
不機嫌な様子で出社していく陽介を見送ったあと、真美はこっそり録音していた昨日のやり取りを確認した。
......
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「…本当に君は、理解が遅いよね。僕がわざわざ一緒に行ってあげるっているのに、何様のつもり?とにかく、明日の外出は不要だからね。」
ーうん、ちゃんと録れてる。
ピッ。
不機嫌な様子で出社していく陽介を見送ったあと、真美はこっそり録音していた昨日のやり取りを確認した。
......
可憐な妻と優しい夫。
わたしたちは、誰もが羨む理想の夫婦だったはずなのに。
若くして結婚し、夫の寵愛を一身に受ける真美・27歳。
鉄壁で守られた、平穏で幸せな生活が、あることをきっかけに静かに狂っていく。
そしてやがて、気付くのだ。この男が、モラハラ夫だということに。
この記事へのコメント
すぐに区役所のDV相談へ行ってシェルターに非難して、公的に守ってもらうのが先でしょー。
今回の発言はさすがにもう決定的ですね。