「なんだ、これ?」
颯太が、会社携帯に残された着信と留守電に気付いたのは、朝一でのアポが終わってすぐのことだった。
両方とも、発信元は公衆電話、になっている。
今時、公衆電話からの着信なんて、滅多にない。不思議に思いながらも再生ボタンを押すと、聞き覚えのある女性の声......
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「なんだ、これ?」
颯太が、会社携帯に残された着信と留守電に気付いたのは、朝一でのアポが終わってすぐのことだった。
両方とも、発信元は公衆電話、になっている。
今時、公衆電話からの着信なんて、滅多にない。不思議に思いながらも再生ボタンを押すと、聞き覚えのある女性の声......
可憐な妻と優しい夫。
わたしたちは、誰もが羨む理想の夫婦だったはずなのに。
若くして結婚し、夫の寵愛を一身に受ける真美・27歳。
鉄壁で守られた、平穏で幸せな生活が、あることをきっかけに静かに狂っていく。
そしてやがて、気付くのだ。この男が、モラハラ夫だということに。
この記事へのコメント
真美、早く離婚しとこ!
でも、頑張れ!