「もしもし。」
陽介のスマホが鳴ったのは、夕食後、真美がキッチンで後片付けをしている時だった。
あの出来事から24時間が経とうとしているが、真美の中に広がった暗い雲は、心に冷たい雨を降らし続け、晴れる気配は一向にない。
あの時、自由を与えてほしいと懇願する真美を一蹴......
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「もしもし。」
陽介のスマホが鳴ったのは、夕食後、真美がキッチンで後片付けをしている時だった。
あの出来事から24時間が経とうとしているが、真美の中に広がった暗い雲は、心に冷たい雨を降らし続け、晴れる気配は一向にない。
あの時、自由を与えてほしいと懇願する真美を一蹴......
可憐な妻と優しい夫。
わたしたちは、誰もが羨む理想の夫婦だったはずなのに。
若くして結婚し、夫の寵愛を一身に受ける真美・27歳。
鉄壁で守られた、平穏で幸せな生活が、あることをきっかけに静かに狂っていく。
そしてやがて、気付くのだ。この男が、モラハラ夫だということに。
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来週かい!